出版社内容情報
【社会科学/社会】日本の空き家・空きビルは、質・量ともに、世界最高の空間資源。この貴重な資源(ストック)を、われわれはどう活用していけばいいのか? 全国各地の八つの事例などを通して、人口減少社会の中に希望を見出す未来志向の方策を提示する。
松村秀一[マツムラシュウイチ]
著・文・その他
内容説明
大きな物語の時代から、小さな物語の時代へ―。日本には、空間資源大国だからこそ持ち得る希望がある。日本の空き家・空きビルには、過ぎ去った大きな物語の残り香が漂っている。高度経済成長期などに社会全体で共有されていたような物語…。そんな大きな物語に代わって、空き家・空きビルに埋め込まれるべきは、人それぞれの生き方やまちそれぞれの暮らしと結び付いた小さな物語だ。抜け殻になった建物だからこその魅力に気づいた時、空き家・空きビルの空間資源としての可能性が開花する。
目次
第1章 空き家で遊ぶ(空間資源の可能性を引き出したアーティスト;鋸屋根の工場が現代美術になっていた ほか)
第2章 小さな物語でまちを変える(あの鋸屋根の小さな物語;所得倍増計画と2DK ほか)
第3章 遊びがまちを変える(仕事でできた「箱」、遊びでつくる「場」;生活の場はまちに広がる ほか)
第4章 ニッポンの切り拓くフロンティア(「取り壊せない」ということ;状況先進地帯だということ ほか)
著者等紹介
松村秀一[マツムラシュウイチ]
東京大学大学院特任教授。1957年神戸市生まれ。1980年東京大学工学部建築学科卒業。1985年東京大学大学院博士課程修了。工学博士。1986年より東京大学講師、助教授、教授を経て現職。HEAD研究会代表理事、建築技術支援協会代表理事、団地再生支援協会会長。日本建築学会賞(論文、2005年)、都市住宅学会賞(著作、2008年、15年、16年)、日本建築学会著作賞(2015年)等受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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