出版社内容情報
【社会科学/社会】日本初の本格的な展覧会開催など「春画」がブーム。しかし春画掲載の週刊誌は警視庁から厳重な「指導」を受けた。エロスとワイセツの線引きはどこなのか? 「チャタレイ」から「ろくでなし子」まで、数多くの具体例で「いやらしさ」の本質に迫る。
内容説明
「文化」か「犯罪」か?性表現をめぐる問題点を具体例を挙げて明らかにする!日本初の本格的「春画展」が大成功。一方、春画掲載の週刊誌は警察から「指導」を受け、女性器をテーマにした作品で作者が逮捕・起訴された。「境界線」はどこにあるのか?かつては、どうだったのか?斯界の第一人者である法学者と、ジャーナリストが解明する。法で裁かれた文学作品の原文も掲載。
目次
第1章 性表現で、いま何が起きているのか(「春画」掲載で警視庁が週刊誌を「指導」;問われた性表現;アダルトビデオの問題―ビデ倫の有罪が確定;漫画表現も摘発対象に―松文館事件;祭事と猥雑性―「かなまら祭」・金山神社)
第2章 文書もかつては「猥褻」だった(刑法175条はどのように生まれてきたのか;文芸作品と猥褻罪;チャタレイ裁判とは何だったのか;悪徳の栄え裁判とは?;四畳半襖の下張裁判の波紋)
第3章 新しい時代の「猥褻」(児童ポルノと猥褻;サイバーポルノと刑法175条の改正;これからの「猥褻」)
著者等紹介
園田寿[ソノダヒサシ]
1952年、熊本県生まれ。関西大学大学院法学研究科博士課程修了。関西大学教授を経て、甲南大学法科大学院教授。弁護士
臺宏士[ダイヒロシ]
1966年、埼玉県生まれ。早稲田大学卒業。毎日新聞記者を経て、フリーランス・ライター。ジャーナリズム論や表現規制問題、ネット関連の事件が主なテーマ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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