朝日新書
名前でよむ天皇の歴史

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  • サイズ 新書判/ページ数 293p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022735973
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0221

出版社内容情報

【歴史地理/日本歴史】意外に知られていないのが、天皇の名前の由来。名前には漢風諡号、和風諡号、追号があり、なぜその名前が選ばれたのかは時代によっても大きく異なる。神武から江戸最後の孝明まで、名前の由来を一気に探ることで、新たな日本史が見えてくる。

内容説明

天皇という称号は、いつ、なぜ誕生し、どのように変遷したのか?和風の名前(和風諡号)から中国風の名前(漢風諡号)へ。天皇ゆかりの地名や建物に由来する名前(追号)を経て、幕末にまた中国風の名前へと戻る変化は何を意味するか。知っているようで知らない、天皇の名前から読み解く、新しい日本の歴史。

目次

プロローグ 天皇はどのように呼ばれてきたか?
第1章 神代の天皇(十五代)
第2章 古墳時代の天皇(十七代)
第3章 飛鳥・奈良時代の天皇(十七代)
第4章 平安時代の天皇(三十二代)
第5章 鎌倉・室町時代の天皇(二十七代)
第6章 戦国・江戸時代の天皇(十八代)
エピローグ 天皇の名前から日本史が見える

著者等紹介

遠山美都男[トオヤマミツオ]
1957年生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程中退。博士(史学)。専攻は日本古代史。現在、学習院大学・立教大学・日本大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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bee

4
○○天皇という名前の種類には大きく分けて「諡号」と「追号」の2つがある。さらに「諡号」は「和風諡号」と「漢風諡号」に分けられる。「諡号」はその天皇を顕彰するような文字、「追号」はその天皇が住んだ場所に由来したり、後(追号)天皇というのはその天皇を継ぐというような意味を持つ。各天皇の説話を軸に名前の意味を解説する。こういう視点で見てみると、天皇の跡継ぎ争いというものがよく起こっていたような印象を受けた。また、諡号から追号に移ったことから、天皇の社会的地位も触れることができた。読めてよかったと思う。2016/03/09

hr

1
専門的な考察で、とても面白い。諡号と追号の違いと、後鳥羽天皇や後醍醐天皇のような「後〜」の法則性を理解できて、日本の歴史が生き生きと一つの筋になる。この著者の別の本も探してみたい。2015/02/07

さつき

1
前から疑問だった後水尾天皇の名前。漢風謚号には後が付けられないから、後+追号になっているとのこと。納得しました。2015/02/03

ひるあんどん

0
日本の最重要人物でありながら恐れ多く知らないことだらけの天皇。○○幕府の初代将軍の名前は知っていても初代天皇の名前は?と聞かれたら答えられる人はどれだけいる?織田信長、坂本龍馬が好き、という人はいても○○天皇が好き!という人はなかなかいない。歴代の天皇の名前とその業績の一部を知るには良い本だと思います。2016/06/15

K

0
よく考えればそのはずなのですが、特に古代の天皇のお名前は後から淡海三船という天智天皇の末裔(と書いてあった気が)の研究に基づき決められたというのが、目から鱗でした。大変失礼ながら登場人物が多すぎて一読ではとても頭に入りきりませんでしたが、親子、あるいは三代にまたがっての争いや戦乱に巻き込まれて退位・崩御した帝の菩提を弔うような名付けもなされていたのが印象に残りました。2019/01/29

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