朝日新書<br> 日本人が忘れた季節になじむ旧暦の暮らし

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朝日新書
日本人が忘れた季節になじむ旧暦の暮らし

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022735935
  • NDC分類 449.81
  • Cコード C0239

出版社内容情報

【社会科学/民俗風習】昔、ひな祭りは春らんまんの頃、七夕は梅雨の頃ではなく初秋の行事だった──明治の改暦により「ずれ」が生じた、季節の移ろいと日本人の暮らし。「旧暦」の知識をわかりやすく説きつつ、季節感のある暮らしや伝統文化の楽しみ方を伝授する。

内容説明

寒さに肩をすぼめて迎える「新春」。梅雨の最中の「七夕」は天の川が見えない。「菊の節供」には汗だくで邪気払い…。明治五年の改暦で生じることになった季節の移ろいと日本人の暮らしの「ずれ」。忘れられた日本の豊かな四季の風情を江戸の昔の「旧暦」で思い出す。

目次

第1章 暦を知れば、日本がわかる(旧暦は太陰太陽暦、新暦は太陽暦;二十四節気は太陽の動きから計算される ほか)
第2章 大きなずれを生んだ新暦行事(旧暦の春は一・二・三月;「五節供」は将軍家の大切な行事だった ほか)
第3章 それでも残った旧暦行事(西行忌が旧暦で行われる理由;旧暦で行われる沖縄のお盆行事 ほか)
第4章 浮世絵に見る旧暦行事(旧暦七月二六日の「二十六夜待ち」はどんちゃん騒ぎ;リアルな鯉のぼりが翻った「端午の節供」 ほか)
第5章 文学や芸能に見る旧暦(旧暦の感覚で『万葉集』を読んでみる;河竹黙阿弥『三人吉三』の名台詞は春の象徴 ほか)

著者等紹介

千葉望[チバノゾミ]
1957年岩手県生まれ。真宗大谷派の寺の子として育つ。早稲田大学文学部日本文学専修卒業。佛教大学大学院修了(仏教文化専攻)。ノンフィクション・ライターとして、日本の伝統文化やクラシック音楽、現代美術などの世界で活躍する人々を追いかけるほか、「陰暦」に代表される自然と人との調和に興味を持った発言も続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソノダケン

4
東アジアや東南アジアの諸国と異なり、日本はすっぱり旧暦を捨てた。皇室行事すら新暦にもとづく。元日の「四方拝」は高齢の明仁には寒すぎるので、いまは屋内で執りおこなう。いわゆる「天皇制」が近代的現象である證拠だ。梅雨どきに七夕はありえないとか、『半七捕物帳』にただよう濃厚な江戸の空気は岡本綺堂があちこちに旧暦のネタを仕込んでるおかげとか、話題が豊富な新書。2015/02/07

さつき

1
今日が旧暦だと何月何日か気になることがよくあります。でも日付だけみても昔の季節感まではなかなかわからないでいました。この本はいろいろな文学作品の中の季節にまつわるエピソード満載で面白かったです。閏月の入れ方も初めて知りました。2015/02/26

小林洋介

1
p.31 昔の日本人は(中略)実にアナログだったというほかはありませんが、その分だけ太陽や月をはじめとする自然に親しんでいたともいえます。現代人はデジタル時計の表示に助けられて生きているため、自分の心身に強い影響を及ぼしている太陽や月との関係が薄く、遠くなっている気がしてなりません。p.44 日本の場合でいえば、改暦前と改暦後で文化の連続性は大きく損なわれてしまいました。歴史上の事件について学ぶときも、旧暦の知識がなければ当時の人々の生活や心理に迫ることはできないはずです。2015/01/20

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