内容説明
「縁結び」信仰の由来は何か?天をつく高層神殿はいつ創建されたのか?「国譲り」神話の本当の舞台はどこなのか?老若男女、年間八〇〇万人の参拝客を集める出雲大社は、その起源にかかわる数々の疑問がまだ解明されていない。「記・紀」と「出雲国風土記」を読み解きながら古代ロマンに満ちた大社の謎に迫る!
目次
プロローグ 出雲大社は古代から「縁結び」の神社なのか?
第1章 天をつく高層神殿の不思議
第2章 スサノオ神話とオオクニヌシ神話の謎
第3章 出雲国造家と出雲の古社
第4章 神々に見る古代出雲の特殊性
第5章 出雲の巨大遺跡と古墳の謎
著者等紹介
瀧音能之[タキオトヨシユキ]
1953年北海道生まれ。94年「古代出雲地域史の研究」で早稲田大学から博士(文学)。現在、駒澤大学文学部教授・入学センター所長。日本古代史、とくに『風土記』を基本史料として地域史の研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユウユウ
32
寝る前の合間読みのせいか、断片断片の興味深さはありましたが、まとめてどうこうというところは読み取りかねました。でもやっぱり出雲っておもしろい!2018/07/02
sora
29
出雲大社に旅行することになったので、読むことにしました。ちょっと専門的だけれど、宮家との結婚の書き出しから、宮司家の権力争いまで、なかなか興味深かったです。2015/04/25
カッパ
28
【117】324【△】【感想】自分の基礎知識のなさに愕然とした。出雲大社に家族が行くことを計画しているから知ってみようと思って読んだのだ。恥ずかしながら何の神様が祀られているかもしらなかった。オオクニヌシという神様のようだ。ナサノオの子孫であり娘と結婚する。なかなか複雑な関係性だ。縁結びの神様のイメージがあったけどそんな単純なものではなさそうだ。2017/04/02
ともとも
25
縁結びの地としてのスポット、神話の舞台としての出雲 そして、世界遺産の出雲大社。 歴史や考古学、神話学、伝承、伝説など古代の時代 出雲大社の魅力と謎に迫っていく。 多くの学問から、いろいろな事が解ってきて、凄く出雲の歴史や文化 だけでなく日本の歴史の文化などの面白さ、魅力を痛感させられてしまいました。2016/06/19
うえ
7
「記・紀のオオクニヌシ神話は稲羽の白兎からはじまります…この物語は『出雲国風土記』には一行たりとも記されていません。ただし、八十神との争いは記されているので、記・紀と『出雲国風土記』で内容の重なる部分もなくはない」「ヤマタノオロチ退治も『出雲国風土記』にはまったく出てきません…その代わり、『出雲国風土記』にはオオクニヌシがまるでスサノオのように越の八口を平定する記載があります」「出雲の国譲りと交換条件ないしは取引として出雲大社が創建された、という…内容については、あらためて吟味し直す必要が出てきそうです」2018/08/15