朝日新書<br> 日本人は人を殺しに行くのか―戦場からの集団的自衛権入門

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朝日新書
日本人は人を殺しに行くのか―戦場からの集団的自衛権入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022735850
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0236

出版社内容情報

【社会科学/社会】今秋から年明けに向けて国民的議論が沸騰すること必至の「集団的自衛権」問題。国連PKO上級幹部としてアフガニスタンなど紛争地の武装解除を指揮した著者による、フラットに考える「1冊でまるわかりの集団的自衛権入門」の本。

内容説明

あなたの払った「税金」で、自衛隊が人を殺すことを許容できますか?「憲法9条」も「日米同盟」も絶対ではない。国際紛争地に身を置き続ける“紛争処理のプロ”による集団的自衛権の「本質」がわかる決定的入門書!

目次

第1章 集団的自衛権とは、そもそも何か
第2章 集団的自衛権をめぐるアメリカと日本
第3章 なぜ安倍政権は集団的自衛権を欲するのか
第4章 「集団的自衛権」の正しい使い方
第5章 日本の領土問題は集団的自衛権で解決できるか
第6章 自衛隊は人を殺しに行くのか

著者等紹介

伊勢崎賢治[イセザキケンジ]
1957年東京都生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。東京外国語大学大学院「平和構築・紛争予防講座」担当教授。国際NGOでスラムの住民運動を組織した後、アフリカで開発援助に携わる。国連PKO上級幹部として東ティモール、シエラレオネの、日本政府特別代表としてアフガニスタンの武装解除を指揮(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あちゃくん

93
国連で数々の紛争処理の現場を経験した伊勢崎さんが、国際紛争の現場や日本の外交政策、集団的自衛権について書いた本です。印象論ではなく、具体的事実に基づいて国際社会における日本のあるべき姿を考えなければと強く思いました。国民一人一人が外交を知るためにこの本を多くの人に読んでもらいたいし、伊勢崎さんとは異なる立場で国際社会の最前線で働いている人の話も聞いてみたいですね。2015/11/05

kinkin

48
集団的自衛権・・・・はっきりと全容がわからない。少しでも知りたくこの本を読んだ。 かなり前から取り沙汰されていたらしい。このはっきりしないものを国民がはっきりと理解しないままでいいのだろうか。国会議員もほんとうにこの内容を理解しているのだろうか。国民の代表であるからには知らずに済ませられる事ではないと思う。 ヤジをとばしたり居眠りしている議員のいる国が、積極的平和なんて・・・ 2015/06/19

活字スキー

23
現実の、命のやり取りの最前線で“紛争屋”として活動してきた著者の言葉が重く響く。そして改めて、現実の底知れぬ厳しさと恐ろしさに戦慄し、日本人の世間知らずさと外交下手さにうっかり絶望して死にたくなったが……軍隊のようで軍隊でなく、いまだ一人の敵も殺した事のない自衛隊を有する日本だからこそ果たせる役割があるという解説に一筋の光明を見た思いがした。周辺諸国との懸案に“ソフトボーダー”という可能性がある。いや、それ以外に平和的な未来を描けるだろうか?勇ましい自称“現実主義者”にも読んでほしい名著。2015/08/06

リキヨシオ

23
実は報道側の人間も理解している人は少ない、と聞いたことがある。この本は入門編で、とても勉強になった!そもそも国連に加盟するすべて国には個別自衛権と集団的自衛権が存在して、日本が問題にしているのは集団的自衛権の「行使の容認」で、憲法9条の存在によって行使できない状態をどうするかで議論されている。難しいのは集団的自衛権の専守防衛がハッキリしない点とアメリカありきで話が進んでいる点。この作品では過去に他国が権利を行使した例(アフガン、湾岸、イラク戦争)を挙げている所。正直このまま容認されると…怖いと思った。2015/02/06

おさむ

21
ウヨクでもサヨクでもない「紛争家」が書いた安部政権の集団的自衛権の行使容認への批判本。数々の現場を踏んでいるだけに、地に足がついた主張でした。そもそも論から始まり、米国の本音、湾岸戦争のトラウマという誤解、「限定容認」のウソ、ソフトボーダーという解決策等々、とても参考になりました。南スーダンで現在も行われているPKOの危険性も初めて知りました。自衛隊の海外派遣の「進化(悪い意味での)」にもっと関心を持たなくてはいけないと痛感。2014/12/05

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