内容説明
隠れ基軸通貨、「円」が主役。「複合型通貨戦争」が始まっている!?地球経済を舞台にした金融緩和合戦、金利引き下げ競争が引き起こす結末とは何か。アベノミクスに湧く円、消えゆくドル、崩壊寸前のユーロ。主要通貨の「いま」と「これから」は?グローバル時代に起きる新型通貨戦争を軸に、人気エコノミストが「近未来」を大胆に予測する!
目次
序章 通貨のいま―グローバル時代の通貨的風景
第1章 アベノミクスの通貨的読み方
第2章 張り子の獅子のユーロ圏
第3章 消えゆくドルの行きつく先は?
第4章 古典的通貨戦争の世界
第5章 複合型通貨戦争の時代
著者等紹介
浜矩子[ハマノリコ]
同志社大学大学院ビジネス研究科教授。1952年生まれ。一橋大学経済学部卒業。三菱総合研究所ロンドン駐在員事務所長、同研究所主席研究員などを経て2002年から現職。専門はマクロ経済分析、国際経済(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
21
グローバル時代のカネは3Sが怖い(17頁~)。規模、速度、悪賢さ。 悪賢さというのは曲者に思う。1980年代、円ドル交換レートは220~226円で推移(177頁)。インフレなき安定成長は1982~84年 に、240~250円の水準に跳ね上がったという。まだプラザ合意前の円高ドル安ではない時代である。このドル高は輸入増と輸出減。これって、今の日本のような状況ではないか?だが、当時は輸入物価の下落があったようだ。これは、TPP後の話なのか? 2014/09/23
樹海迷路
2
経済関係の本は苦手で読むことがあまり読むことがないのだけれど、円安やら円高で踊らされている日本を思うと、読んでみようかと思った次第。たまたま手に取った本がこれなのだが、作者の浜矩子さんの著作は書店でよく見る。面白かったですね、僕には。 ただ、理屈だけで動いていないのが現状で、為替を動かし利益を上げようとする輩たちの存在は国と言う枠では括れないと思う。2013/12/14
Miyuki Yokoshima
1
評価:★2013/12/08
kyomi
0
金融緩和の中、円、ドル、ユーロの危うさを憂い、全隣善隣でいくしかない、といっても、市場プレーヤーは身近な欲に流されてしまうよなぁ。12016/12/09