出版社内容情報
認知症の症状と向き合って40年。医療・福祉関係者に広く使われている「長谷川式認知症スケール」の開発者として世界的な名医が、認知症の基礎知識と最新情報をわかりやすく解説する。診断、治療、介護、予防など、家族の悩みや疑問に答える。
内容説明
アルツハイマー型、血管性、レビー小体型―認知症の正体は?治療薬の開発は?ストレスがたまらないケアの方法は?家族も認知症の人も、安心して暮らせる「町づくり」とは?基礎知識から最新情報、将来への提言まで、丁寧に説明。医療・福祉、行政関係者にもお奨め。
目次
序章 「認知症でつながる絆」をつくろう
第1章 認知症とは何か
第2章 診断のプロセス
第3章 治療の方法
第4章 認知症を予防する
第5章 新しいケアの方法
第6章 若年性認知症とは
第7章 看取り
第8章 ポピュレーションアプローチ
終章 見守りの町づくりが社会を明るくする
著者等紹介
長谷川和夫[ハセガワカズオ]
1929年生まれ。認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長。東京慈恵会医科大学卒業。同大学助教授、聖マリアンナ医科大学教授、学長を経て、同大学名誉教授。医療・福祉の現場で使われている「長谷川式認知症スケール」を40年前に開発し、「痴呆」から「認知症」への名称変更を推進するなど、この分野の第一人者。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まこ
3
認知症とはどういう病気か? どう対処したらいいか? 介護保険とは? が書かれています。 認知症は誰でもなるんだから、地域で見守る体制が誰にとっても生きやすい社会になるはずだそうです。 この本を読むともう少し内容の濃い本も読めるかも知れません。2018/09/10
Akira Kumoi
3
なるほどとあらためて教えられることも多くとても勉強になりました。また、まだどうするのが正解なのか未だはっきりしていない部分も多いことに気づきます。2015/01/18
もくもく
2
なんと言っても長谷川式・・・原点に帰っての認知症に接するための教科書・入門書として、読了いたしました。2013/04/23
秤谷隼世
1
長谷川式を考えたのがこの本の著書。さらっと読めるけど、認知症の基本的な知識はざざっとインプットできる。2017/07/24
yam6
1
3回ほど長谷川先生の講演を聴いたことがあるが、先生は本当に優しい人である。長谷川式簡易スケール(HDS-R)を作った人なのに、「安易にこのテストをしてはいけない、人をテストすることは相手のプライドを傷つけることもあるからだ」と常々話されている。本書も先生の温かさがにじむ内容だが、この教科書の想定読者はだれなのか。 一般人? 認知症の人の家族? 介護事業者? 医師? それとも全員?? この点で少し中途半端な内容になってしまったのがやや残念である。2017/03/25