内容説明
「事件は、現場で起きてるんだ!」逮捕は本庁の人間にやらせる―この非情な指示に、青島刑事が言い放った無念の名言。こころを打つ言葉を絞り出して、たくさんの人を共感に引き込む脚本家は、どういう修業をしながら、その腕を磨いてきたのか。ここに、人気ドラマ作家誕生の秘話が明かされる。
目次
シーン1 欽ちゃんの運命教育法
シーン2 自分をぶっ壊せ―さんまの放送作家鍛錬法
シーン3 からだから絞り出したセリフ
シーン4 映画監督一年生
シーン5 道はくねくね歩け
シーン6 おばあちゃんや他人に学べ
著者等紹介
君塚良一[キミズカリョウイチ]
東京都生まれ。脚本家・映画監督。日本大学芸術学部卒業。萩本欽一に師事しバラエティ番組に携わる。初の連続ドラマ『ずっとあなたが好きだった』で冬彦さんブームを起こし、『踊る大捜査線』は日本映画史上に残る大ヒットとなる。監督作品『誰も守ってくれない』でモントリオール世界映画祭の最優秀脚本賞受賞。日本大学芸術学部客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maito/まいと
10
『踊る大捜査線』脚本でおなじみの君塚さん著書。意外に知られていない、萩本欽一の付き人だった時代の話しが結構濃厚。タイトルには『踊る~』がついているがこれは結果の所で、本当に話したいのはいわゆる下積み時代。芸人と接した時期が長いのが、軽妙な脚本にも反映されているような気がする。かなりシンプルで力強い「言葉の力」の強さを感じる1冊。常に問われる環境で、自分の言葉で答えていくその姿勢をしっかり学びたい。2017/10/03
Carella87
4
著者の半生を通し影響を受けた言葉・人を中心に数々のエピソードが語られます。『踊る大捜査線』がタイトルについていますが、これは代表作だからでしょう。著者は確固とした信念を持っていらっしゃる(青島刑事のようだ!)ので、この本から何を教わろうか。答えは何か?と考えて読み進めていましたが、それは違うなと。ここに書かれたものは、著者の問いではないかと。「僕は萩本さんや、さんまさんやいかりやさんからこんな言葉を聴いたが、あなたはどう思う?」と問われているようでした。ステキな言葉のオンパレードですぞ。2011/12/02
おばけりんご
2
『踊る大捜査線』の脚本を書いた君塚さんのエッセイときいて読んでみました。君塚さんが欽ちゃんのお弟子さんだったとは知りませんでした。後、小堺さんやさんまさんと仕事をした事があるなんて初耳で読んでいて楽しかったです。本当のチャンスは3回しかなくて、しかもそれぞれ小さな形でやってくるので気付きにくいという話は、胸に染みました。確かに日頃手を抜いて仕事をしてくる人には周囲をみてもなかったなと気が付き、襟を正す気持ちになりました。他にも本が出ているみたいなので読んでみようと思います。2011/08/01
シュースケ(ザ・うすくら~ず)
2
めちゃくちゃ良い本に出会ったとはこの本に出会った事だとおもう。本当のチャンスは意外に気づかない所にあったりする。それがすごく心に響いた。2011/12/20
湘南☆浪漫【Rain Maker】
0
踊る大捜査線だけをピックアップしているのではなく、芸人さんを通じて影響を受けたことが盛り込まれていて面白かった。 冬彦さんのブームの火付け役でもあったんだね…。2017/08/13