内容説明
かつてパ・リーグは球界の「お荷物」だった。スタンドは閑古鳥、球団経営は大赤字…。しかし、今はどうだ。交流戦や日本シリーズで強さを発揮し、観客動員は右肩上がり、球団経営も各チーム、好転している。パ・リーグに何が起こっているのか。
目次
はじめに パ・リーグはなぜエネルギッシュなのか?
第1章 ストライキ前のパ・リーグ―低迷の時代
第2章 改革が進むパ・リーグ―黒字化の道筋が見えた
第3章 プロリーグ経営の共通認識―球団収入を伸ばすために
第4章 プロ野球経営の常識―次の第一歩はここから始まる
第5章 パ・リーグの将来戦略―6球団で取り組むべき「挑戦」
著者等紹介
大坪正則[オオツボマサノリ]
1947年生まれ。1970年、伊藤忠商事に入社。1981~1985年、アメリカのニューヨークとデンバーに駐在。情報通信総合企画室などを経て1986年、NBAプロジェクトマネジャーに。現在、帝京大学経済学部経営学科教授。専門はスポーツ経営学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山田太郎
14
巨人がだめだから、プロ野球がだめになったのではないかと。昔からのパリーグファンとしては、なんか違和感がある今日このごろです。昔の近鉄がよかった。2011/04/16
牧神の午後
10
パリーグが面白い。個性的な選手、ファンサービス、球場に来てもらうための努力がセリーグの2歩くらいは先を行っているように思う。でもなかなかプロ野球の改革は進まない。フロント、オーナー企業と今までのぬるま湯に浸かりきって、強いチームは戦力均衡より自由競争を称えるその口で、背陰気参入や規制緩和に反対するミーイズム。選手や各球団の努力も勿論大事だけど、制度自体を何とかしないといけないという筆者の危機感が伝わってくるし、ドラフトやエクスパンジョンなど同意できるものも多い。2015/04/08
あらあらら
8
プロ野球の経営に踏み込んだ本。経営が安定すると、チームも強くなる。宮城の球場は狭くて嫌い、黒字なんだったらもっと手を入れて欲しいな2014/11/07
あちゃくん
5
なんとか、黒字基調に変えようと頑張っているパリーグの各球団。その奮闘ぶりから、日本のプロスポーツの在り方を考える好著。地方市場と全国市場の両立って視点は面白かったな。クライマックスシリーズをどうしていくかなど、各球団(地方市場をターゲット)の努力だけでなく、リーグ(全国市場をターゲット)の方も知恵出していかないといけないなと感じました。2011/09/04
shigoro
4
セ・リーグの落日に反して、パ・リーグが人気、収益ともども盛り返してきている。日本各地にバラけたゆえに、Jリーグのような地元に根付いたフランチャイルズ制になったし、球団と球場の一体化や、フロントやGMなどのシステムなど確かに功を奏している。ただドラフトでのダルビッシュやマー君、ハンカチ王子斎藤など話題となる人材獲得が一番大きいのではと思う。そうゆう意味では運任せな部分もあるんだよな。 2012/04/29
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