内容説明
華を去り、実に就く実業の精神。いま若者たちに求められているものが、そこにある。早稲田実業学校は、2011年で創立110周年。男女共学化と同時に初等部を開設し、小中高一貫教育の早稲田大学系列校として、独特の存在感を放つ。竹久夢二はじめ、林武、王貞治、荒木大輔、斎藤佑樹…多方面に人材を輩出するユニークな実業学校をリードする名物校長の教育論。
目次
3人の国民的ヒーロー―王貞治、荒木大輔、斎藤佑樹
早稲田実業 建学の精神
草創期の早実に学んだ異色の人たち―竹久夢二、林武藤原義江
早稲田騒動と天野為之、石橋湛山
戦時下における教育
古き良き早実時代―チョッペイ先生とカニさん
不変の伝統の上に新しい地平を拓く
生徒の心の原風景を大事にする教育
文武両道の実践
体験によって変わる―充実した校外教室
地球的市民の育成
教育にはドラマが必要である
一粒は稲穂のために
著者等紹介
渡邉重範[ワタナベシゲノリ]
1943年東京生まれ。68年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。同大学院政治学研究科修士課程、同博士課程を経て、早稲田大学教育・総合科学学術院教授。博士(政治学)。ドイツ連邦共和国ボン大学交換教授、早稲田大学教育学部長、早稲田大学常任理事を歴任。2000年より早稲田実業学校長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みんと
4
古き良き時代からの早稲田実業の伝統に触れ、校是に“去華就実”、校訓に“三敬主義”を掲げた教育論が校長先生によって語られている。 在学中に愚直に生きることの大切さや、早実の文武両道の精神を学べる学生達は素晴らしい環境に身を置き成長することができるといえる。 荒木大輔さんや斎藤佑樹投手が高校でもてはやされていた頃、どんな思いで過ごしていたかなどのエピソードも面白かった。2011/08/17
まりも
1
早稲田のことが少しは分かった。2014/09/05
Masahiro Tanaka
0
こんな学校の宣伝本を出せるなんて、甲子園優勝(というか斉藤祐樹)効果はすごいと思います。渡邉校長は詩人というか、自分に酔っちゃう人なのか、正直引いてしまう部分もあります。もっとも、早稲田・早実の人間は周りから見るとみんなこんな感じなのかもしれません。2011/09/26
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