朝日新書
大名庭園を楽しむ―お江戸歴史探訪

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022732934
  • NDC分類 629.21
  • Cコード C0221

内容説明

一〇〇〇にも及ぶ江戸の大名庭園。各藩競って工夫をこらし、華やかな外交の舞台になり、主従関係確認の儀式場となる―だけではない!そこにはたくさんの謎が秘められていた。著者は手練れの歴史案内人。いざ参ろう、不思議空間へ。

目次

第1章 江戸の仮想空間―将軍様がやって来た(戸田荘の深山幽谷に迷い込む;小田原宿の模型を旅する;夢の世界へ)
第2章 江戸の高級サロン―お殿様の社交活動(江戸の大名屋敷;大名屋敷への御成;殿様がホスト役)
第3章 庭園の政治力―意外な使われ方(御庭拝見の意図;六義園を拝見した多彩な人々;将軍の御庭を拝見した幕臣たちの日記)
第4章 巨大庭園の舞台裏―旗本や大名のビジネス事情(庭園の維持管理システム;江戸近郊への経済効果;庭園ビジネスの広がり)
第5章 大名庭園の消滅―明治維新の裏側(庭園の荒廃;大名屋敷の破壊;伝説の空間へ)

著者等紹介

安藤優一郎[アンドウユウイチロウ]
1965年生まれ。歴史家。文学博士(早稲田大学)。江戸をテーマとする執筆・講演活動を展開。東京理科大学生涯学習センター、JR東日本・大人の休日倶楽部「趣味の会」などの講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ようはん

18
江戸時代の大名は江戸屋敷にそれぞれ自前の庭園を持っていたが、大名の個人的な鑑賞のみならず将軍や他の大名を接待する為の政治的な役割にも用いられ、江戸勤務となった家臣にも定期的に観覧させて忠誠心を確保していた。その為に贅をこらして広大な敷地に宿場町や農村を再現するなどの一種のテーマパーク的な存在の庭園もあったのは面白かった。2025/04/15

酔いよい

7
大名庭園の成り立ちや舞台裏、そして大名庭園を舞台に繰り広げられる武士たちの人間模様など、なかなか興味深い一冊だった。つい先日、水戸家ゆかりの大名庭園として知られる小石川後楽園の散策を楽しんだりしたのだが、他にも六義園や新宿御苑、清澄庭園、それに浜離宮恩賜庭園、甘泉園といった今も都内に残る大名庭園には、これまでも何度か足を運んでいる。貴重な都会のオアシスでもあり、私のお気に入りのスポットだ。休日のひととき、大名庭園をのんびり散策しながら はるか江戸の昔に想いを馳せてみるのも一興である。2014/06/11

にがうり

5
図書館本。 2019/08/22

Yasushi I

2
江戸時代の東京には1000ヶ所を超える大名庭園があり、緑豊富な庭園都市であったことを初めて知った。大名庭園は将軍などの接待に使われ、大名の権力を家臣に知らしめる場でもあった。また庭園を維持するための庭師、植木屋、農民などの経済構造を支えていた。明治維新で殆どが姿を消し、今では六義園、後楽園、浜離宮などが残るのみとは誠に残念でならない。コロナが落ち着いたら、ゆっくり大名気分を味わいに訪れたい。2021/01/13

しまの(倉敷)

0
大名庭園を楽しむというタイトルだったが、そうそう楽しめる内容ではなかった。単に自分が興味が持てないだけなのだけど、大名庭園がどの様に使われたかを記した本である。2013/05/16

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