朝日新書
孫は祖父より1億円損をする―世代会計が示す格差・日本

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022732712
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0233

出版社内容情報

3.3人で1人の高齢者を支える日本。2030年ごろは1.8人で1人に。これでは若者がつぶれる。どうすればよいのか。
高齢パワーは人口も多く選挙にも意欲的に行くので、政治は高齢者へと顔を向けている。それだけ若者には予算配分がされていない。その根拠を客観的に示す「世代会計」。将来世代に莫大な借金を押しつけないため、高齢者の我慢が国の破綻を救うとする警世の書。

内容説明

いま3.3人で1人の高齢者を支えているが、2030年ごろには1.8人で1人を支えることになる。世界一の借金をかかえ、このシステムでやっていけないことは明白だ。選挙年齢を引き下げて、政治の決定権を若者に移し、高齢者は低い給付でガマンする、―それが子孫への思いやりではないか。

目次

第1章 「世代会計」で解けるさまざまな問題
第2章 「世代会計」って何だ!
第3章 「世代会計」で見る世代間格差
第4章 老人の、老人による、老人のための政治
第5章 世代間の公平性を確保するために
第6章 「世代会計」と時間、「世代会計」と政府投資

著者等紹介

島澤諭[シマサワマナブ]
1970年富山県生まれ。東京大学経済学部卒。経済企画庁(現内閣府)入庁。調査局内国調査第一課、内閣府政策統括官付などを歴任。秋田大学教育文化学部政策科学講座准教授

山下努[ヤマシタツトム]
1963年生まれ。86年に朝日新聞社に入社し、東京本社などで10年余り経済記者。官庁記者クラブのほか、自動車、不動産、金融など民間企業を取材。英字紙記者を経て現在『アエラ』記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ango28

5
問題の大きさを身に沁みて考えさせられた。世代間格差に於いては高齢者になる程有利かつ無関心になる為、若者が立ち上がる必要が大いにあるのも分かった。但し複数の著者によるからか、何度も同じ主張が繰り返される為に全体的にくどく、訴求力が空回りしている。第三者による冷静な分析が後発本としてなされる事を期待したい。2009/09/29

D21 レム

4
「老人の、老人による、老人のための政治」「ワシワシ詐欺」「孫世代のクレジットカードを使いまくっているような」「平等に扱われるべき日本国民として若者世代は大事にされているか」「国民の権利をフルに享受している「正社員(年長者)」とは区別されていないか」。うすうす感じていたが、若者は日本の正社員扱いをされていない…。選挙するにも人数が過半数を占める年長者の意思ばかりが反映されている。これも感じていた。て云うより何より、この本は読みにくい。展望はあるものの、将来に希望をなくす。若者よ、日本の正社員になろう。2011/09/29

Humbaba

4
世代会計から考えれば、今の若者がどれだけ厳しい状況にあるかがわかる。高齢者に対してお金を払うことは、政治家にとっては選挙結果という明確な見返りがある。若者に利益を与えても選挙結果に返ってこないため、利益を与えるのは後回しになってしまう。2010/02/22

がっち

3
日本は高齢者のための高齢者による政治となっている。それでよいのか若者たちよ。あきらかに高齢者が優遇され、そして若者は冷遇されている。なんかもどかしい。馬鹿らしくならないのだろうか今の若者は。というか馬鹿なのか。2012/08/07

草か

3
平均年齢約45歳 有権者平均約51歳 75以上は若者の5倍以上の医療費2009/06/12

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