朝日新書
久世光彦vs.向田邦子

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  • サイズ 新書判/ページ数 201p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022732606
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0295

出版社内容情報

テレビに遊び、文学に散った久世の葛藤。男の意地と嫉妬と恋と愛惜・・・・・・まざまざと描く書き下ろしノンフィクション。

内容説明

「時間ですよ」や「寺内貫太郎一家」をつくったドラマ演出の奇才、久世光彦は、作家・向田邦子を最も“理解”する男だった。“向田邦子新春スペシャル”“向田邦子終戦特別企画”を執拗に作り続けた思いとは…。久世が演出した“向田世界”は、向田邦子作品の、どの部分を紡いで描かれたものなのか?のちに小説家となる久世には、“六歳上の姉”である向田への意地と嫉妬があった…。

目次

序章 誇りと怒り
第1章 師匠と弟子
第2章 それぞれの道
第3章 “向田邦子から遠く離れて”の苦闘
第4章 “向田邦子新春スペシャル”シリーズに秘めたもの
終章 死のある日々

著者等紹介

小林竜雄[コバヤシタツオ]
1952年、東京都生まれ。早大卒。脚本家・作家。78年、脚本「もっとしなやかに、もっとしたたかに」で第4回城戸賞に準入賞し翌年、映画化。以後、脚本、評論を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぐうぐう

12
結局のところ、久世光彦は、向田邦子に対して、自分の中でどういう位置付けをし、どういう関係と定義付けることができなかったのではないか。だからこそ、向田とは戦友だったとあっさり記す山口瞳に怒るのだ。それが恋であれば、もっと楽だったのかもしれない。しかし、事はそう簡単ではない。乳がんが発見され、最終回が書けないと動揺する向田に呼び出された久世は、彼女のマンションで二人っきりで最終回を書く作業を行う。その一夜を久世はのちに、「私は、少なくともあの一夜だけは、あの人を愛していたのだと思う」と吐露する。(つづく)2011/10/18

takao

3
ふむ2022/10/24

ドナルド@灯れ松明の火

3
久世光彦と向田邦子のどんな関わりが書いてあるのか興味津々で読み始めた。TBSの若手敏腕ディレクターと向田邦子との出会い。寺内貫太郎やムー等プロデューサとしての数々の試みと向田脚本との意見のすれ違い。そして向田小説への憧憬からか自分も作家として小説を発表する。生き急いだ感のある奇才の歴史。向田が亡くなった後の久世小説に対する評論はややうがちすぎではないかという箇所もあった。2011/06/07

冬薔薇

1
昭和45年当時のテレビドラマが懐かしい。久世という名を本の表紙に見るとつい手に取ってしまう。これは向田邦子という存在を通して見えてくる久世論。「1934年冬ー乱歩」を読んでから気になる作家になった。向田に対する強い気持ちも伝わってくる。2016/07/31

rinrin

0
【BOOK(2014)-191】!!!!!!2014/09/12

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