内容説明
“右傾化”が止まらぬ日本に、リベラル派から超巨大爆弾!ちまたにあふれる“エセ軍事常識”を一刀両断。全国民必読の軍事基礎教養講座。
目次
第1部 入門編―基礎知識なくしては、議論のはじめようもない(軍隊って何?;こんな兵器で平気かな?;自衛のため、海を越えて行く)
第2部 中級編―軍事問題は、それほど難しくない(誤解されやすい軍事用語;海軍の基礎知識;イージス艦VS.テポドン;軍事用語はなぜややこしいか)
第3部 上級編―愚かしき軍事談義を論破する(元防衛庁長官の恐るべき論理;欲しがりません、核なんて;なにも知らないおばはんのための靖国問題;東京裁判をめぐる笑えない漫画)
第4部 応用編―市民の安全なくして「国防」なし(憲法改正論議、ここがポイントだ;世界基準で語る憲法改正;平和戦略の再構築を;視野を広げれば、道は開ける)
著者等紹介
林信吾[ハヤシシンゴ]
1958年東京都生まれ。神奈川大学中退。83年に渡英、87年に「英国ニュースダイジェスト」の記者になり、90年に「欧州ジャーナル」を創刊、初代編集長となる。93年に帰国後、作家・ジャーナリストとして執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
midorikawa-e
3
(この本に限った感想ではないです)メイロマさんに続けてイギリス関連ということで何冊か読んでみましたが、なかなか骨のある著者ではないかと思いました。少々、癖もありまして、好き嫌いが分かれるタイプかなとも。2016/04/23
左手爆弾
2
戦争に反対する人こそ、戦争に詳しくあるべきだ、という主張。自衛隊の装備は性能が低い割りに価格が高く、実戦には全く向いていない。このようなコストパフォーマンスの悪さや戦術との不適合性が、今日の自衛隊と旧日本軍とに共通するものだと描き出しているように見える。2007年出版にも関わらず、北朝鮮のミサイルについての論評は、今日でもひとつの見方としては十分通じるだろう。ただ、後半になればなるほど、軍事というよりは政治の話になる。もちろん必要なことだが、最後まで戦争のリアリズムの話をして欲しかった。2017/09/20
とむ
2
反戦派も軍事に詳しくなるべきや、という主張には大賛成。ブックガイドとして良い。
かず
2
戦争反対のためには、軍事をよく知っておくべきだということを書いた一冊。入門編に書いてあるフィクション部分は、実際にありそうな話なので余計に怖い感じがした。2011/10/23
TiawPai
1
「戦争に反対する人こそ、戦争に詳しくあるべきだ」ってそもそも戦争に賛成する人って本当に少ないと思います。ただ、戦争しないための方法論が違うだけ。「情緒的に出なく論理的に戦争に反対しよう」で締めていますが、北朝鮮のミサイルが日本に向けて発射される今、著者の主張がどこまで通用するのか興味があります。2018/03/29
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