感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
37
「百鬼夜行抄」第二巻。「水蓮の下には」「見知らぬ花嫁」「神借り」「言霊の木」「雪路」「花盗人」の六編。一巻にも登場していた司(律の従姉)の話、「水蓮~」が怖い!親の身には怖くて堪える話。「雪路」は律の子供の頃の話、普通に怖くて切ない、が母は強いな!律の高校生に似合わない飄々とした感じが好き❤️青嵐は頼りになるようなならないような。尾白&尾黒ははっきり言って賑やかしです、でも可愛い❤️庭師氏の三郎さん、どうなるのかなぁ?この世界では視えれば恋愛も可能らしい…。律も含めて色々な人達のこれからが楽しみ!2021/04/29
眠る山猫屋
28
従姉妹の司ちゃんも、グッと家族に近づいた二巻。この物語で重要な点のひとつは、律にせよ司にせよ、見たり感じたりは出来るが、根本的に退治したりすることは出来ないという事。少しだけ理解し寄り添う、それが物語を動かす。つまり、優しさが〝何か〟を変える物語だから、心地好いのだと思う。幼い律の受難を描いた『雪路』が切なくて好きだなぁ。晶と三郎の行く末も気になるが。幸せになって欲しい二人です。しかし、三郎はなんなんだろう?人間?幽霊?妖怪?化三人七って・・・(笑) 2017/09/21
糸車
28
律の祖母は不思議なものが見えたり霊感があったり、というものが全くないにしても「そういう家」に嫁いだ自覚があるのね。ならば律の母はあの蝸牛さんの娘なんだもの、そういう存在を全く感じない訳がない。普通に生活しているこのふたりの女性が家を守っている意味を考えてしまう。律の母は夫のことをどう思っているのだろう。わたしは生前の彼がどんな人だったのかを知りたい。丁寧に読まないと大事な部分をスルーしてしまいそうで時間をかけて読了。中身が濃い。そして体調がよくないと頭に入ってこない。今日はばっちり。2016/01/10
いおむ
14
再読!律のお母さん、さすが蝸牛の伴侶になるだけあって精神的にすごくタフ(^^;;どんなに異常な事や怖い事があってもけろっとしてる。もうこれは慣れとかではなく、菩薩様級にお強いのだと思います。2017/05/14
ako
13
怖いのは妖魔じゃない。人の心の闇の方が怖い。人の残した執念、恨みが妖魔を呼び、生きている人間を苦しめる。 律は小さい頃は妖魔に振り回されて逃げてばかりいたけど、今は冷静に対処出来るようになっている。律と青嵐の関係は「夏目友人帳」の夏目とニャンコ先生みたい。2016/10/10
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