出版社内容情報
足利尊氏・直義、高師直、そして義満……。激動の室町初期を生き抜いた傑物たちを描いた著者の原点とも呼べる歴史小説短篇集!---------------------------------------幻のデビュー作「矢口の渡」書籍初収録!!---------------------------------------直義は兄・尊氏のやり方になじめずにいた(「兄の横顔」)横恋慕の思いに翻弄された高師直は……(「師直の恋」)師直は土岐頼遠の働いた狼藉の真意を探る(「狼藉なり」)新田義興は足利方の策のため窮地に陥り……(「矢口の渡」)義興を騙し討った竹沢右京亮だが、その立場は辛く……(「知謀の淵」)義満は帝への劣等感と恋心に狂い苦しむが……(「バサラ将軍」)馬借の若者は義持に献上された象の運搬を引き受ける(「アーリアが来た」)《解説・大矢博子》
内容説明
勝手放題な「バサラ」と呼ばれた義満は、恋の苦しみを能で描かせ…(「バサラ将軍」)。尊氏・直義兄弟の葛藤(「兄の横顔」)、尊氏に仕える武士の横恋慕(「師直の恋」)など、南北朝で揺れ動く室町時代初期が舞台の短編集。「矢口の渡」を書籍初収録した新装版。
著者等紹介
安部龍太郎[アベリュウタロウ]
1955年福岡県生まれ。歴史小説家。89年から1年間「週刊新潮」で「日本史 血の年表」(『血の日本史』に改題)を連載しデビュー。2005年『天馬、翔ける』で中山義秀文学賞、13年『等伯』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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