出版社内容情報
優しく、厳しく、ときに切ないおっ母さんの情が沁みる人気女性時代作家が織りなす母子(ははこ)をめぐる人間模様--------------------------迷子を育ててきた女髪結のおまつ。13年経ったある日、思いもよらぬ知らせが……(「鈴虫鳴く」)。亡き吾子の面影を胸にお座敷に上がる辰巳芸者のぽん太に訪れた転機とは(「なんてん」)。母として、おなごとしての生き方を、人気作家6人が書き下ろした競作時代小説アンソロジー。待望の書籍化!--------------------------中島 要「誰のおかげで」 息子は嫁の言いなり、 やりきれなさを抱える母高田在子「夢見草」 嫁入りを控えた娘の前に 現われたのは――志川節子「つづら折り」 染めの型彫りを手がける 職人かたぎの母娘永井紗耶子「母の顔」 若き絵師が、身重の妾の 亡き母の似絵を依頼されて坂井希久子「なんてん」 粋でおきゃんな辰巳芸者が 胸に秘めた思い藤原緋沙子「鈴虫鳴く」 生さぬ仲の母子に訪れた 思いもよらぬ現実
内容説明
迷子を育ててきた女髪結のおまつ。13年経ったある日、思いもよらぬ知らせが…(「鈴虫鳴く」)。亡き吾子の面影を胸にお座敷に上がる辰巳芸者のぽん太に訪れた転機とは(「なんてん」)。母として、おなごとしての生き方を、人気作家6人が書き下ろした競作時代小説アンソロジー。
著者等紹介
中島要[ナカジマカナメ]
著書に『うき世櫛』『神奈川宿 雷屋』『吉原と外』『誰に似たのか』、「着物始末暦」「大江戸少女カゲキ団」シリーズなど
高田在子[タカダアリコ]
1972年神奈川県生まれ。著書に「はなの味ごよみ」「まんぷく旅籠朝日屋」「茶屋占い師がらん堂」シリーズなど
志川節子[シガワセツコ]
1971年島根県生まれ。著書に『春はそこまで』『煌』『かんばん娘』『博覧男爵』、「芽吹長屋仕合せ帖」シリーズなど
永井紗耶子[ナガイサヤコ]
1977年神奈川県出身。『木挽町のあだ討ち』で直木賞、山本周五郎賞を受賞
坂井希久子[サカイキクコ]
1977年和歌山県生まれ。著書に『妻の終活』『何年、生きても』、「居酒屋ぜんや」「江戸彩り見立て帖」シリーズなど
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。著書に『絵師金蔵赤色浄土』、「隅田川御用帳」「藍染袴お匙帖」「秘め事おたつ」「へんろ宿」シリーズなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
真理そら
けやき
なごめ
baba