朝日文庫<br> グッドバイ

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朝日文庫
グッドバイ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 435p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022650641
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

菜種油を扱う長崎の大店・大浦屋を継いだ希以(けい)26歳。幕末の黒船騒ぎで世情騒がしい折、じり貧になる前に新たな商売を考える希以に、古いしきたりを重んじる番頭の弥右衛門はいい顔をしない。やがて店は火事で焼け落ち、父は出奔、迎えた婿も気に入らず、いつしか独りで大浦屋を支えることを誓う。幼い頃に亡くなった祖父から聞いた言葉、「海はこの世界のどこにでもつながっとるばい。昔は自在に交易できたばい。才覚さえあれば、異人とでも好いたように渡りあえた」が幾たびもも胸に甦る。たまたま通詞・品川藤十郎と阿蘭陀人の船乗り・テキストルと知り合い、茶葉が英吉利では不足しているという話を聞き、ここぞと日本の茶葉を売り込む。待ちに待って3年後、英吉利商人のオルトが現れ、遂にお希以は旧弊なしがらみを打破し、世界を相手にするのだ――。成功と落胆を繰り返しつつ、希以――大浦慶が経たいくつもの出会いと別れ。彼女が目指したもの、手に入れたもの、失ったものとはいったい何だったのか。円熟の名手が描く傑作評伝。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

56
商人から見た幕末というのは珍しいのではないでしょうか。黒船来航で騒がしい時代、異国との交易に乗り出す大浦慶。大河ドラマにしても面白くなりそうです、2023/05/23

Book & Travel

45
幕末の長崎で活躍した大浦屋お慶を描いた作品。涼しげな表紙に惹かれ、久し振りに幕末物もいいかなと思い手に取った。「竜馬がゆく」など様々な作品に登場するが、彼女の生涯について読むのは初めて。テキストル、オルト、グラバーら外国の商人や亀山社中の坂本龍馬、近藤長次郎らと交流し、頭の堅い町内の古株や身勝手な武士達と時に対峙しながら、激動の世を渡っていく物語は爽快で読み応えがあった。成功もどん底も経験するが、筋を通した生き方が様々な人の信頼に繋がっていくのがいい。全編に亘る長崎弁も心地好く、心に沁みるいい作品だった。2024/06/22

エドワード

42
長崎の油商店の女主人・大浦慶は、慣習に囚われない進取の精神を持つ。出島、阿蘭陀船、長崎の街が彼女を異国への関心を持たせ、激動する幕末明治の世は、彼女にとって格好の舞台であっただろう。茶葉の交易に成功し、ヲルト、ガラバア等の外国人の信用を得る。坂本龍馬、大隈重信等も彼女の元へやってくる。落とし穴は煙草葉の取引詐欺事件で、莫大な借金を負いながらも完済し、ついには船舶を修理する横浜製造所に出資するまでになる。最初は軽々と新事業に乗り出す慶を諫めていた番頭の弥右衛門が、慶を頼もしく支えていくところが感動的だ。2022/12/13

Kei.ma

24
また一人自慢したい日本人に出会った。主人公大浦お恵(希以)のことである。幕末の長崎にあって祖父に見出された商才を発揮し海外交易で名を為したよう。このような立志伝を読むと、読者が幾ら年齢を重ねたと言っても血沸き肉踊る気分がして。加えて人情仕立てで息が出来ないくらい気持ちが昂ぶって。まったく弥右衛門さんときたら、番頭を超えて仏様のよう。とあれ会食に「朝星夜星」の自由亭が選ばれていて何となく嬉しく思った。2024/08/08

hukkey (ゆっけ)

23
日本茶葉交易のファーストペンギン。幕末の長崎から外交で巨富を築いた女商人・大浦慶の半生を描いた作品。実在したとも知らなかったけれど、夢中で事業を軌道に乗せ、身勝手な家族や入り浸る若い志士の世話を焼いたり、詐欺の保証人になったりと波瀾万丈で面白い。いつの時代も新しいことを始めれば古い慣わしや女への偏見に邪険にされる。知恵が付けば後先考えて躊躇するし、弱みにも漬け込まれる。でも捨てる神あれば拾う神あるのは人の縁を大切にしてきた結果で、挫けそうになりながらも腐らず精一杯、為せば成ることを体現する姿に胸打たれる。2023/01/10

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