出版社内容情報
『結実の産婆みならい帖』シリーズ第二巻!いつの時代も、女は仕事に恋に忙しい。幕末の江戸・八丁堀。産婆の祖母のもとでみならいとして働く結実は、任されることも増え、仕事に誇りと充実を感じていた。一方で、結実の実家の診療所で働く幼馴染の医師・源太郎との恋にも悩んでいた。果たして産婆の自分が、医師の源太郎と夫婦になれるのか……そんな時、源太郎の働く診療所に薬種問屋緑屋の跡取娘・紗江が手伝いにやってくることになった。どうやら、紗江のお目当ては源太郎のようで……
内容説明
幕末の八丁堀界隈。産婆の結実は仕事に手応えを感じる一方、幼馴染みの医師・源太郎との恋に悩んでいた。いつお産に呼ばれるかわからない自分に、医師の妻が務まるのか?そこへ、どうやら源太郎に気があるらしい薬種問屋緑屋の跡取娘・紗江が現れて…。シリーズ第二弾!一人前の産婆になろうとする結実を描く感動作。書き下ろし長編時代小説。
著者等紹介
五十嵐佳子[イガラシケイコ]
山形県生まれ。作家、フリーライター。お茶の水女子大学文教育学部卒業。女性誌を中心に広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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坂城 弥生
41
この時代の女性が職を持つことは本当に大変だったんだろうなぁ。2023/12/21
kagetrasama-aoi(葵・橘)
41
「結実の産婆みならい帖」第二巻。幕末の動乱期、庶民にも色々と影響があったんですね。(フィクションですが。)当時はお産は女性にとって死に直結してしまうこともある程の重大事。その手助けをする産婆もそれ相応の覚悟が必要なことが描かれた話が多く、前巻同様涙を禁じ得ませでした。幼馴染みの源太郎の存在が良いですね。そしてタケと言う女性、本当に普通の庶民のおかみさん、でもこう言う人が一生懸命働く姿が素晴らしいと感じました。面白かったです。2023/11/05
すみっちょ
12
すずの言う通りおさまるところにおさまった結実と源太郎。よかったねぇと声をかけてあげたい気持ちになりました。結婚や出産と仕事や家事との両立で悩む場面に共感。栄吉も源太郎もこの時代には珍しく妻に協力的なタイプの夫だなと思う反面、もしかしたら記録に残ってないだけでこの時代のほうが意外とこういう柔軟な夫もいたのかも、とも思いました。紗江には少し腹が立ったけれど、嫌な女のままじゃなくてよかったです。おタケさんは頼もしい。2025/02/13
真朝
12
何とかハッピーエンドで終わって良かったです。 時代が幕末なので社会はかなり不安定なのが気になります。 それでも市井の人々は毎日を生きていたんだなとフィクションですがそう思いました。 2022/11/05
りょう
5
産婆見習いユミちゃんも、そろそろ一人前。源ちゃんを巡るライバルさえちゃん、とんでもないヤツが来たぞ、とあたしは思ったが、最後にはいい子やん!なきもちになった。しかしブレない源ちゃんは流石!急展開で、ユミちゃんが結婚し、次巻は共働きの産婆さんになるはず!楽しみ!2022/11/04