出版社内容情報
婚約者にフラれ、横浜でひとり空虚な日々を送っていた赤西民夫、ひょんなことから声が出ない犬 ハウ を飼うことになる。民夫は徐々に生きる気力を取り戻していくが、突然ハウが行方不明になり──。神様のようなこころ優しい犬との感動のものがたり。
内容説明
婚約者にフラれ、横浜でひとり空虚な日々を送っていた赤西民夫。しかしひょんなことから声が出ない犬“ハウ”を飼うことになり、民夫は徐々に生きる気力を取り戻していく。しかしある日、突然ハウが行方不明になり―。ワンと鳴けない犬とちょっと気弱な青年の物語。
著者等紹介
斉藤ひろし[サイトウヒロシ]
1959年東京都生まれ。脚本家。84年ディレクターズカンパニー・シナリオコンペで佳作入賞。91年公開の『遊びの時間は終らない』で、劇場用映画の脚本家デビューをする。2000年、シッチェス・カタロニア国際映画祭において『秘密』で最優秀脚本賞を受賞。04年に『黄泉がえり』、18年に『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shoko
15
1度で良いから犬と暮らしてみたいと思っていたけど、あまりの純粋さに、私には無理だと思った。2022/08/04
七色一味
12
読破。最後、こうなるか。名犬ラッシー的なラストを想像しがちですが😅2022/12/10
moonanddai
11
うちの奥さんからの推奨本W。確かにこの子(って犬のことです)は、失望も敵意も不思議な思いも、随分あっただろうけど、態度に出さない素直でいい子ですね。うちでも、かつて生育環境が悪かった子が来たことがあります。歯も耳もおなかもボロボロな状態で来ました。おかげさまで家族全員犬好きなものですから、結構頑張って世話をした記憶があります…。だからこういう不幸な環境にある子の話には感情移入してしまって、読者の期待(?)とはちょっと違った形かもしれませんが、幸せになって本当に良かった、と思います。2024/02/27
はなちゃん
10
出会う人みんなに幸せをもたらしながら、あるトラブルで離れ離れになった飼い主『とうちゃん』の元に1,000㌔もの道のりを行く、犬のハウ。ラストは、これで良かったのかもと思いつつも、犬を飼っていた身としては、ちょっと辛い。軽めによめるので、読みやすい。2022/03/31
こばゆみ
9
んーーーわたし的にはイマイチだったかな、、、可愛がっていた愛犬・ハウがちょっとしたトラブルから飼い主と離れ離れになり、なんとか飼い主の元へ帰ろうとするお話。まずハウと飼い主の仲の深まり方が唐突だったし、カウンセラーさんとの色恋沙汰は物語に必要だったのか謎だったし、結末もなんか悲しかったし…映像のほうが楽しめる感じかな、きっと、、、2022/03/29