出版社内容情報
パワーローダーによる無差別殺人が続発。鎮圧に向かった軍隊の動力甲冑も暴走し互いに殺し合いを始めた。ネット環境が破壊され、電子データも蒸発、金融システムも崩壊した。これは人類滅亡の予兆なのか? コロナ禍時代に世に問う、大災厄SF巨編。
内容説明
パワーローダーによる無差別殺人が続発。鎮圧に向かった軍隊の動力甲冑も暴走し互いに殺し合いを始めた。世界同時多発でネット環境が破壊され、金融システムも崩壊した。これは人類滅亡の予兆なのか?コロナ禍時代に世に問う、大災厄SF巨編。
著者等紹介
神林長平[カンバヤシチョウヘイ]
1953年新潟県生まれ。作家。79年、短編「狐と踊れ」でデビュー後、SFを中心に執筆を続けている。95年『言壼』で日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
20
著者名は知っていましたが、読むのは初めてです。全世界の金融マーケットが機能不全に陥り すべてのマネーが蒸発。さらに、パワーローダーによる無差別殺人。これらには “地球の意思”なる、謎めいた存在が関わっています。600ページを超える 厚さですが、読みにくくなかったので、長くは感じませんでした。ただ、内容は自分には ???となる部分が多数で、しっくり来ず、楽しめたとは言えませんでした。 この作品は自分にはあわなかったようです。 呉の子供の頃の猫のエピソードは、グッと掴まれました。2021/11/04
山ろく
9
〈大災厄〉三部作の幕開け長編6百頁一気読み。オビには「人類よ、〈人間〉であることをやめよ。〈地球の意思〉が人類に宣戦布告」。表紙をめくれば「かれらはだれかどこにいるのか」。母娘の愛憎を軸に、介護施設での虐待疑惑を取材する記者が、パーワーローダー暴走大量殺戮からネット環境の破壊と金融システムの崩壊に至るまでの裏側を垣間見る数日間の話。「機械と人間」を長年のテーマとしてきた著者だけに機械の反逆やネット内人工人格ではすませない。感情と創造、環境と本音の変化など対話と思索の積み重ねに読みごたえ。迫真の戦闘描写も。2021/06/15
ナカユ〜、
3
当初の介護問題だったり毒親だったり、そういう問題にとことん取り組むか?と思ったら怒涛の展開(無視してはないけど)、神林さんならそれ以上だとは読む前から「だろうな・・・」と想像できたがここまでとは、膚の下を書店でみて怖気ついてしまったが、この作品も序盤に過ぎないのかと思うと、おっと眩暈が・・・2024/12/17
ひょろ
2
なんじゃこりゃーさすが神林先生。くらくらしちゃいます。でもまだこれが序盤なのよね。 今後の展開も期待大。2025/01/07
selva
2
神林にしては異様とも思えるリーダビリティで、600ページを実質2日で読んだ。分かりやすいのでどんどん読めたわけだが、まだ終わってないどころか始まってもいないようで、なんとも言い難い。2021/08/29