出版社内容情報
立石の営む古美術店に、なじみの客から大量の骨董品を売りたいと申し出があった。それらの品にはある秘密が隠されていて──(「老松ぼっくり」)。掛物、陶磁器、絵画、刺青など美術にまつわる傑作ミステリーを集めた短編アンソロジー。
内容説明
立石の営む古美術店に、なじみの客から大量の骨董品を売りたいと申し出があった。いずれも質が高いものばかりだが、実はそれらの品にはある秘密が隠されていて―(「老松ぼっくり」)。掛物、陶磁器、絵画など美術にまつわる傑作ミステリーを集めた短編アンソロジー。
著者等紹介
千街晶之[センガイアキユキ]
1970年北海道生まれ。ミステリ評論家。1995年「終わらない伝言ゲーム―ゴシック・ミステリの系譜」で第2回創元推理評論賞を受賞。2004年『水面の星座 水底の宝石』で第4回本格ミステリ大賞評論研究部門、第57回日本推理作家協会賞評論その他の部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
106
8人の作家さんの絵(全体的な意味での)に関する作品が掲載されていて楽しめました。特に最初の赤江さんの入れ墨に関する作品、黒川さんの骨董などに関する詐欺のような話、日田山さんの未来世界での芸術(=堕術)の話、それと大好きな連城さんの対話を中心とした心理劇のような話が印象に残ります。2021/05/17
H!deking
97
美術にまつわるアンソロジー。平山夢さん目当てに買いましたが、どれも読み応えがありました。が、俺には正直ちょっと難しかったです。2021/03/07
keroppi
78
美術ミステリーアンソロジー。絵画だけでなく、刺青や骨董品を扱ったものも。この作家がこんな話を書いていたのかという驚きもあった。美術とミステリーは、相性がいいらしい。解説を読むと、もっとたくさんの美術ミステリーがあるようだ。人の心の謎めいたところを表現したものが芸術であり、謎を解き明かしていくのがミステリーだからかもしれない。もっと読んでみたい。2021/02/02
坂城 弥生
54
タイトルから絵画がメインと思っていたら芸術全般が主軸となっている作品が多かった。初めて読んだ作家さんもいたし、知らない世界を見れて面白かった。2021/01/22
kei302
53
作品の並びは、作者名あいうえお順。最初の赤江作品のドロドロでこゆいのと、続く泡坂作品の京都はねちっこいし、恩田黒川作品既読で…。何だか疲れる一冊だった。全体的に・小さな声で・古っぽい感じかな。2022/02/22
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- 和書
- 碇星 中公文庫