出版社内容情報
『20の短編小説』に続く、最強の文庫アンソロジー第2弾!ジャンルに収まらない現代小説からエンターテインメントの最前線まで、様々な手法でヴァラエティ豊かに「今」という時代を鮮やかに切りとった、25人の書き手による豪華競作の文庫オリジナル。阿部和重 磯﨑憲一郎 小川哲 尾崎世界観 恩田陸 角田光代 片岡義男 金原ひとみ 川上弘美 河﨑秋子 木下昌輝 櫻木みわ 島本理生 新庄耕 高山羽根子 月村了衛 津村記久子 早見和真 東山彰良 藤野可織 星野智幸 町屋良平 松井玲奈 三浦しをん 森絵都
内容説明
最前線に立ち今を代表する人気作家25人が短編小説を競作。何気ない日常の光景からSF、寓話、ナンセンス、ジャンルに収まらない現代小説まで、2020年という時代の空気に想像力を触発され書かれた珠玉の25編。バラエティ溢れる最強の文庫オリジナル・アンソロジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
163
例えて、同じホテルの趣が違う部屋に連泊するのと、ホテルや旅館を毎日移動して泊まる事・・一人の作家の短編集と25人の作家陣の短編ー決して短編が苦手な訳じゃない。だが、どうしたことかとても読了に時間がかかり疲れた読書になった。こんな時だからの作品だとは思うが・・川上さん、木下さん、早見さん、三浦しをんさんのが好み。2020/09/26
H!deking
93
木下さん目当てで買いました。正に今、コロナ禍を描いた作品が多いですね。木下さんはさすが面白くて2回読み返しました。他にもいくつかは面白かった作品もあるにはあったけど、あとは面白いんだか面白くないんだかよくわからない話が多かったです。本当にプロが書いたのかなって話も中にはありました。金払ってるから言わせてもらいます。出版不況って言われて久しいけど、今コロナ禍で本を読もうって人は増えてるみたいだから、こういうアンソロジーって手に取りやすいと思うんですよね。なのでちょっと残念でした。2020/09/17
coolgang1957
49
25人の短編読んでると、好きな作家さんはやっぱり好きで、もう全然受けつけられへん人はこれから先こんなアンソロジーくらいしか読まへんのやろなぁと…ああもう言うてしまいますが、河崎秋子さん…もう読みたぁないです😔せっかくの直木賞やけども、〝鳩護〟…なんかよくわからん話やったし〝絞め殺し〟は途中でイライラしてやめたし、こんなこと言うのは申し訳ないけど、けどもう多分読みません😞いや、他の人は面白かったのもあったし、(星野さんや町屋さんみたいに訳分からん話もあったけど)最後三浦しをんさんと森絵都さんが2024/03/05
ひさか
48
小説トリッパー2020年夏号の通巻100号刊行&創刊25周年記念号掲載のものに加筆修正を加えて2020年9月朝日文庫から刊行。芥川・直木賞作家ほか25人の書き手が、コロナ禍で変わりゆく世界を前に、折に触れて振り返られるであろう2020年を書き記す。読むのに気合いが要りましたが、豪華な雰囲気が楽しめるアンソロジーです。多彩さが、貴重です。恩田さん最もお気に入りで、小川さん、川上さん、新庄さん、月村さん、が好きです。必ずしも、2020年を特定しているわけではなく、普遍的な世界の記録と思えるものもありました。2021/01/06
いちろく
42
25人の作家による短編集。テーマもジャンルもバラバラである一方、今を反映している作品も多く、作中にコロナ禍が関わる内容も少なくなかった印象。木下昌輝のおとぎ話をモチーフにしたSF短編を読めたのが一番の収穫。状況は違えど、もしかしたら似たような体験をした人はいるのでは?という場面を切り取った月村了衛の作品も好み。意外と書くと失礼だが、松井玲奈があの松井玲奈!と知ったのは読了後。状況描写が多い内容だな?と感じたけれど好みは別であり、元アイドルという色眼鏡無く他作品と同じ感覚で読めた。2020/12/03
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