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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソーニャ
17
全体的な雰囲気に惹かれて読んだ。 1960年代の終わり、写真家の著者が23歳の頃のインドでの放浪を綴った文章とカラー写真。 インド旅行(旅)は今でも特別さがあるかもしれないが、現代の日本とインドの社会は当時とまるで違うので得られる体験は別物であると考えるともう書かれない一冊だし、また読む時代や年齢によって感じ方が変わる一冊でもある思う。著者の感性が随所に滲み出ていて単なる紀行文と思ってしまうと読みづらい。太陽が全てを照らす世界で便所とそこへの通路の闇に趣を感じる箇所は谷崎潤一郎の『陰影礼賛』を思い出した。2019/12/17
路人
2
人物画ではなく風景画。それもかなり抽象化された現代アートのよう。これを通じてインドは見えにくいが、60年代の終わり、23歳でインドの地を踏んだ青年の内面が垣間見えるてくる。2022/08/25
山本
1
繊細で奥ゆかしい表現に引き込まれた。読む人、読む時期によってって感じかた大きく違いあるだろうと思った。60年代のインド、当時20代の芸術感性豊かな著者。2021/09/13