出版社内容情報
全国に点在する「目」のつく地名、神話の神を祭る神社、考古学の遺跡と遺物を手がかりに、日本に統一国家が誕生した頃の、これまで語 られてこなかった古代史の謎に迫る。
内容説明
奈良県明日香村で高松塚古墳の壁画が発見されておよそ五十年。その後も稲荷山古墳の鉄剣銘文や荒神谷遺跡の膨大な銅剣など“百年に一度の大発見”が相次いだにもかかわらず、古代国家の起源は今なお真相が明らかにされていない。本書は「目」のつく地名に着目し、初めて列島が統一された時代に特異な役割を果たした呪術的な「にらみ」を解明。邪馬台国の成立と、ヤマト政権につながる地理的な情勢を重ね合わせ、政権の中心となった勢力を浮き彫りにする。文庫書下ろし。
目次
序章 「虚空見つヤマトの国」が秘める「見と目」
第1章 カンノメ!(神目)―出雲を征服したのは隣国の吉備だった
第2章 カンナビ!(神奈備)―出雲を征服した吉備が大和へ進出した
第3章 ムサ!(身狭・牟佐・武射)―吉備の勢力が九州の宇佐へ上陸した
第4章 カメヤマ!(亀山・釜山)―朝鮮半島にミマナを置いたのも吉備だった
第5章 ミルメ!(見目)―吉備の勢力が関東までやって来た
終章 百目鬼と「天皇の来た道」
著者等紹介
藤井耕一郎[フジイコウイチロウ]
1952年、北海道生まれ。編集者を経て科学ジャーナリストに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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