朝日文庫<br> 銀の森へ

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朝日文庫
銀の森へ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 376p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022648815
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

成功の果てにある地獄じみた世界、奇跡のような輝き、静かな悲哀── 映画は、いつも私たちに思いもかけぬものを届ける。朝日新聞で15年続いた、映画評からはじまる名エッセイ二分冊のうちの一冊。1999~2007年までの前半90篇を収載。

内容説明

映画評から始まるエッセイ集・前編。『父親たちの星条旗』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『ロスト・イン・トランスレーション』などの作品に何を思い、読み取ったのか、独自の深い解釈と思索を端正な文章で綴る。読めば映画が観たくなること必至。

目次

確かな世界の確かな人々―『あの娘と自転車に乗って』
哀しみが霧のように覆っている―『シックス・センス』
陽光を手のひらで掬う―『ナビィの恋』
輝くばかりの幸福感に包まれて―『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』
悲劇的な「魂の遍歴」―『アメリカン・ヒストリーX』
アルトマンの老練さ―『クッキー・フォーチュン』
彼が世界を見捨てるとき―『グリーンマイル』
出口なし―『アメリカン・ビューティー』
少女たちは扉を開ける―『ショー・ミー・ラヴ』
教室にざわめきが戻るまで―『あの子を探して』〔ほか〕

著者等紹介

沢木耕太郎[サワキコウタロウ]
1947年東京生まれ。作家。79年『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、82年『一瞬の夏』で新田次郎文学賞、85年『バーボン・ストリート』で講談社エッセイ賞、93年『深夜特急』三部作でJTB紀行文学賞、2006年に『凍』で講談社ノンフィクション賞、14年に『キャパの十字架』で司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

69
七年と少しの新聞連載による映画紹介。だがそこは作家沢木さんなのでだだの映画紹介ではない、その映画の最良部分のムードを上手く伝えていて見てみたい気にさせてくれるそんな本です。ヴィム・ベンダースの『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』、フアン・カルロス・タビオの『バスを待ちながら』、ロルフ・シューベル『暗い日曜日』などが興味深い。2019/07/04

DEE

12
「銀の街から」に続く沢木耕太郎による映画評。 読んで実際に観たくなる作品もあれば、この評を読むだけで観たような気にさせてくれる作品もある。とてもお得 笑 ストーリーに立ち入り過ぎず、かつ読者に観たいと思わせる際どい綱渡りのような文章と本人も言っているが、その意図は充分に成功していると思う。っていうか、こんなレビューよく書けるよなと感心することしきりだった。2019/07/03

まさ☆( ^ω^ )♬

8
この本で紹介されている映画達、この時期は殆ど映画を観て無いのでとても参考になった。機会があれば観たい映画ばかりだ。沢木さんの文章が好きなので、尚更観たくなる。永久保存の一冊です。2020/03/27

Inzaghico (Etsuko Oshita)

8
びっくりしたのが『ロスト・イン・トランスレーション』の評だ。抑えた筆致なのだが、完全に怒っている。最初から最後まで、冷静ながらもコテンパンだ。この映画評につけられたタイトルも「愚かさに気づかない愚かさ」と手厳しい。「自分が理解できないのは相手がわるいからだ」という思い込みが中東の出来事の原因ではないか、とまで言っている。ソフィア・コッポラのこの作品を観ようと思ってまだ観ていないのだが、天の邪鬼なわたしはよけい観たくなった。2018/05/28

水の都

4
朝日新聞映画コラムを愛読してた。日韓WCの記事も心ゆらめくほど良かったが、この映画批評も清々しい。日本語の哀愁を帯びた美しさに満たされる読書時間。2020/12/22

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