出版社内容情報
右京は無人島の豪邸で開かれたパーティーに招待され、主催者から10名の参加者の中に自分の命を狙う者がいるので推理してほしいと頼まれる。翌朝、主催者は遺体で発見され……。右京はどのように犯人を割り出していくのか。好評シリーズ第3弾!!
内容説明
右京は無人島の豪邸で開かれたパーティーに招待され、主催者から参加者の中に自分の命を狙う者がいるので推理して欲しいと頼まれる。翌朝、主催者は遺体で発見されるが…。右京はどのように犯人を割り出していくのか(「大富豪の挑戦状」)。好評シリーズ第3弾!!
著者等紹介
碇卯人[イカリウヒト]
1960年福岡県生まれ。日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブに所属する某ミステリ作家の別名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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future4227
38
「相棒」の杉下右京が密室殺人に挑む中編2作。神戸尊が警察庁に異動となった後の相棒不在時、右京さんが単独で事件を解決する。ほとんど捜査らしい捜査もせず、観察眼と推理力で勝負するあたり、右京さんの真骨頂。どんなに犯人に同情の余地があったとしても、犯罪は法の下で裁かれなければならないという、決してぶれない信念が素晴らしい。そんな右京さんの元妻を演じていた高樹沙耶が逮捕されてしまったのはなんとも皮肉な話である。2016/11/05
ゆう
35
ブックカフェにて。右京さんが挑む2つの密室殺人事件。1つめは大学時代の友人に招かれた知人宅で起こった密室殺人「大富豪の挑戦状」。2つめはクライミングジムで起こった密室殺人「壁」。「壁」は神戸さんが去ったっていうくだりがあったから、カイトくんをスカウトするまでの間でひとりぼっちの特命係になっていた時期の出来事。右京さんと密室ってなんだか珍しい気がする。学生時代の右京さんが垣間見れる話も楽しい。2016/05/28
山犬
27
面白かったです。相棒のオリジナル版小説今回は密室を扱った事件を2作品でした。この小説は杉下さんが特命係で相棒がいない期間なので読んでる私自身が相棒になったと仮定するとすっごい振り回されてるなと思いました。みんな大変だったんだなと肌で感じました。2017/02/20
Yobata
25
単行本読了済,文庫版再読。「相棒」のオリジナル小説3作目。「大富豪の挑戦状」「壁」の2話で、離島,クライミング場での密室とタイトル通り密室をテーマにした二つの事件。本編ドラマは1時間の連続刑事ドラマなので密室といった本格はない為、右京さんの密室事件てのはまぁ新鮮。三重や心理的といったトリックで作りはなかなか。でも「相棒」は社会情勢など現実に沿った話が魅力なので、別物の推理小説として見たら面白いかなw?2016/03/07
桂 渓位
13
収録された2作品、話の設定上で映像化は困難でしょうが、右京さんを始め、相棒レギュラーの描写が、非常にイメージしやすかったですね。 2018/12/08