内容説明
司馬さんの小説の主人公や重要な脇役は非業の死を遂げることが多い。戦国時代を描いた『国盗り物語』『新史太閤記』『播磨灘物語』『関ケ原』もその例に漏れない。失われた信長の城跡を巡り、関ケ原で自害した大谷吉継の子孫に出会うことで見えてくる、武将たちの夢の跡を辿る。
目次
文庫判によせて―現代から見る「戦国の魅力」
信長のみち―『国盗り物語』の世界
講演再録 国盗り斎藤道三
秀吉の変貌―『新史太閤記』の世界
黒田官兵衛の「軍師の器」―『播磨灘物語』の世界
石田三成の挑戦―『関ケ原』の世界
講演再録 大阪をつくった武将たち
ブックガイド キーワードで読む司馬遼太郎作品
インタビュー 私と司馬さん
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
69
司馬遼太郎さんを偲びつつ、武将ごとに彼の著作を振り返る内容。サブタイトルに官兵衛さんだけが入っていません。ぜひ入れて欲しかったです(涙 司馬さんをたいして読み込んでいないわたしでも、楽しく読める内容でした。松露饅頭(上品で美味しい和菓子です)+カンパリソーダ、今度やってみよう。2020/03/28
i-miya
39
2013.08.27-2(つづき)週刊朝日編集部著。 ◎信長の逃げてきた村。 菓子が出された、司馬邸、東大阪、「松風」という名がついててね、京の西本願寺近くの菓子屋。 つくってるんだよ。 京都下京区、亀屋陸奥、室町時代、1421創業。 その三代後、「松風」考案。 その〇〇=原型。 信長と因縁がある。 信長の石山本願寺攻め、先祖は兵糧方を務めた。 和睦-紀州鷺ノ森に退くご法主。 門徒として付き従う先祖、亀屋の三代目。 ほしいをねり固めた菓子と亀屋の御用聞き、の青年語る。2013/08/27
i-miya
39
2013.08.27(つづき)週刊朝日編集部著。 2013.08.25 (口絵) ①名護屋城跡(唐津市)=朝鮮出兵の拠点として築かれたが、バブルのような廃城となった。 (文庫版まえがき) 大谷吉継の子孫、大谷裕通さんに会ったのは楽しかった。 勝ち目がないとわかっていても戦った吉継にはさわやかさがあり敵味方問わず人気がある。 『国盗り物語』、『新史太閤記』、『播磨灘物語』、『関ヶ原』の四作品で常にお世話になったのが戦国の城に詳しい中井均さん。 2013/08/27
i-miya
38
2013.08.23(初読)週刊朝日編集部著。 2013.08.22 (図書館のしおりから→)ふるさとの土をわが踏めば、何がなしに、足軽くなり、心重れり(石川啄木『一握の砂』)。(カバー) 非業の死、大谷吉継の自害。 その子孫との出会い。 (口絵) ①滋賀県高島市、朽木谷=浅井・朝倉連合軍に追い詰められ、信長はこの谷に逃げ込んだ。 ②岐阜城=尾張平野を見下ろす城は、斉藤道三、織田信長の拠点だった。 ③近江八幡市、安土城=司馬遼太郎、少年の頃と、『街道をゆく』の取材で登る。 2013/08/23
i-miya
28
2012.04.30(初読)週刊朝日編集部著。 2012.04.29 (カバー) 司馬の小説、主人公、重要な脇役、非業の死を遂げることが多い。『国盗り物語』『新史太閤記』『播磨灘物語』『関ヶ原』。失われた信長の城跡を廻り、関が原で自害した大谷吉継の子孫に出会うことで見えてくる武将たちの夢の跡。 2012/04/30
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- 和書
- 生命活動として極めて正常