内容説明
「竜馬」のモデルとなった亡命ハンガリー人青年との交流など作品執筆時のエピソードを辿り、高知、京都、函館と作品の舞台を再訪することで、『竜馬がゆく』と『燃えよ剣』を同時期に執筆していた司馬さんが、どのように小説世界を創造していたのかを探る。シリーズ第1巻。
目次
文庫判によせて―竜馬と土方への新たな旅
永遠の竜馬―『竜馬がゆく』の世界
講演再録 時代を超えた竜馬の魅力
土方歳三血風録―『燃えよ剣』『新選組血風録』の世界
ブックガイド キーワードで読む司馬遼太郎作品
インタビュー 「私と司馬さん」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
57
「竜馬がゆく」と「燃えよ剣」の中の竜馬と土方歳三と彼らに係る人達の裏話的な話が中心。子孫の方や記念館の話しもありとても面白く読了。2017/08/13
古古古古古米そっくりおじさん・寺
53
私は坂本龍馬贔屓(勿論土方さんも好き)だが、やっぱりいくら史料を読んでも、所詮司馬遼太郎の掌の上なんだよな。史実の龍馬も好きになって、研究書を読んだって、その研究書さえ最初に司馬さんの物語ありきだもの。『おーい!竜馬』だって『龍馬伝』だって早乙女貢の志士を悪人に書いたものだって中場利一の新撰組ものだって新撰組少女漫画だってゲームだって、結局司馬さんがいなければ無かったものばかり。司馬史観なんてものより、物凄い小説家だった事を痛感。2012/02/15
こばまり
48
よもや「竜馬がゆく」と「燃えよ剣」を同時に執筆していたとは。なんというバイタリティ。ファンならにやけてしまうエピソードが満載でますますもりもり読みたくなった。5月5日、歳三さんの誕生日に。2018/05/05
i-miya
38
2013.08.21(初読)週刊朝日編集部著。 (カバー) 「竜馬」のモデルとなった亡命ハンガリー青年との交流など、執筆当時のエピソードをたどりながら、高知、京都、函館、再訪、どのようの創造されたか、探る。 (口絵) ①桂浜・竜王岬=暗殺される直前、訪れ、桂浜の月を見る竜馬。 ②高瀬川=京都中京区、一時住んでいた「酢屋」もある木屋町通りを流れる。 ③龍馬通り、長崎=この坂道に亀山社中があり、竜馬、饅頭屋長次郎、陸奥宗光らが駆け上がった。 2013/08/21
i-miya
35
2013.08.25(つづき)週刊朝日編集部著。 2013.08.25 ①瀬戸内海(福山市)=「いろは丸事件」竜馬、鞆の浦で紀州藩との談判に挑む。 (文庫版) 1962.06、『竜馬がゆく』連載開始。 1962.11、『燃えよ剣』連載開始。 村井重俊、『街道をゆく』担当記者、6年間。 2010.高知桂浜の賑わい、『竜馬伝』の人気、NHK大河。 司馬さんの産経新聞後輩、故・渡辺司郎さん、高知出身「その当時大人から、坂本竜馬はろくなもんじゃない、なるなら武市半平太になれ」と言われたもんです。 2013/08/25