朝日文庫
死化粧

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  • サイズ 文庫判/ページ数 357p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022645425
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

私だけが母の死を信じていた。脳腫瘍を患う母を前に、医師として生き続けられる確信を持つことは無理だった。だが冷徹な眼差しは、まもなく死ぬ母への愛を不確かなものにする。母の危篤にうろたえる親族から孤立していく青年医師の心理を描いた表題作、他4編を収録。

著者等紹介

渡辺淳一[ワタナベジュンイチ]
1933年北海道生まれ。医学博士。70年『光と影』で直木賞を受賞。80年に『遠き落日』で吉川英治文学賞を、2003年には菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きりだんご⭐️新潮部

2
●図書館2016/10/24

うめ

2
渡辺作品はエロスのが有名ですが、私は初期のタナトスが好き。収録作品の“プレパラートの翳”18年ぶりに読みました。やっぱりこの美意識、好きです。2012/10/05

Kate

1
最初の2話だけ読みましたが、お医者さんってこんなことを考えているんだと言う事がリアルにわかって、怖くなって読むのをやめてしまった。どんな偉い人でも病気の前では1人の弱い人間。 医者は患者が死ぬと知っていても、それを遺族に淡々と告げることは酷で受け入れられないことなので敢えてオブラートに包んで言う、ものなのでしょうか。お医者さんは知識や技術をもつだけではなく、患者やその遺族の気持ちを考えて治療するのが難しそう。2019/07/03

ゆとりちゃん

0
初読みの作家さん。元々医師だったらしい。生命倫理?な話が多い。面白かった。プレパラートの翳がお気に入り。2017/10/09

syusyumu

0
「霙」が重かった。 私には学力のある息子が2人いますが、もう一人、障害を持って生まれてくることを覚悟してほしいと言われ、生まれてすぐ亡くなった息子がいました。我が子を見ていると、学力が高いことも、障害を持つことも、単なる運でしかないと思います。でもこの世は特に学力が高いと得をするようにできているので、運良く学力を持った我が子に、義務と責任を果たすように常々言い聞かせています。でもどちらかというと学力がある部類に入る私自身、半世紀も生きて未だに義務と責任を果たせていません。亡くなった息子に申し訳ないです。2017/02/14

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