内容説明
全国の相棒ファンをうならせ、日本民間放送連盟賞ドラマ優秀賞を受賞した「バベルの塔」をはじめ、滑稽ながら深刻な夫婦愛を描く「Wの悲喜劇」、薫の男の涙が読者の涙腺を刺激する「裏切者」、日本版CIA設立という壮大な舞台を背景とした「サザンカの咲く頃」など、名作中の名作10篇。連続ドラマ第5シーズンの第11話~第20話を収録。
著者等紹介
輿水泰弘[コシミズヤスヒロ]
1960年生まれ。フリーのコピーライターを経て脚本家デビュー
櫻井武晴[サクライタケハル]
1970年生まれ。東宝のプロデューサーとして映画を手がけた後、脚本家として独立
古沢良太[コサワリョウタ]
1973年生まれ。2002年「アシ!」で第2回テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞を受賞しデビュー
戸田山雅司[トダヤママサシ]
1962年生まれ。大学在学中から劇団「第三舞台」に参加。「奇妙な出来事」で脚本家デビュー
岩下悠子[イワシタユウコ]
1974年生まれ。「砂の蝶」で第23回城戸賞受賞
吉本聡子[ヨシモトサトコ]
1972年生まれ。シナリオセンター在籍中に、漫画原作や短編映画、NHK長崎のラジオドラマなどの脚本を執筆
碇卯人[イカリウヒト]
1960年生まれ。人間よりも鳥や虫の知り合いのほうが多いと噂される某ミステリ作家の別名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
38
シリーズシーズン5のノベライズ。この巻は「バベルの塔」とシーズン5の最終話、2時間スペシャルとなった「さざんかの咲く頃」が印象に残っているかなあ。★★★
二分五厘
17
カウントダウンパーティーのホテルで巻き起こるテロ事件『バベルの塔』日本版CIAの暴走『サザンカの咲く頃』はスケールが大きく、映画を観ているような印象。狼少年の犯した罪『狼の行方』。便器にはまって死んだ女に、美和子スペシャルと、破壊力抜群(笑)な『Wの悲喜劇』。最後の一言が響く『貢ぐ女』。堕落した上司と激怒する上司「特命係は杉下が動かしているとばかり思っていました。でも実は……」『裏切者』。空白の一日を探せ『イエスタデイ』。亀山君の舌超有能説『女王の宮殿』。もし本当に映画の神様がいたら…『殺人シネマ』。2016/04/30
RED FOX
13
「なんでまた会社の金に手を出しちゃったんですかね」長編小説や映画にしたいような短編が目白押し、贅沢。「貢ぐ女」泣いた。亀山薫さん、カッコいい。2020/10/23
十六夜(いざよい)
12
「シーズン8」も大好評の「相棒」ノベライズシリーズ第10弾! 全国の相棒ファンをテレビの前にクギ付けにした07年の新春スペシャル「バベルの塔」をはじめとして、滑稽ながら深刻な夫婦愛を描く「Wの悲喜劇」、薫の男の涙が思わず読者の涙腺を刺激する「裏切者」、ファッション界で成功した大富豪の女性の悲しいまでの実像に迫る「女王の宮殿」など、名作中の名作が居並ぶエンターテインメントの王道!2019/07/15
mamasaku
9
右京さんと薫の仲がいい感じにこなれて、名作の多い頃でしょう。「サザンカの咲く頃」の圧倒的スケールと「バベルの塔」のスピード感は、何年たっても印象に残っています。2017/01/06