朝日文庫<br> 街道をゆく〈31〉愛蘭土紀行2 (新装版)

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朝日文庫
街道をゆく〈31〉愛蘭土紀行2 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 275,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022644855
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0193

内容説明

いまなお妖精の棲む「アイルランドの中のアイルランド」に、いよいよ足を踏み入れる。アラン島に象徴される荒れ地と英国支配のくびきが育んだ信仰、孤独、幻想…。そして、それらアイルランド的な性格なしには生まれ得なかった文学。「山河も民族も国も、ひとりの“アイルランド”という名の作家が古代から書きつづけてきた長大な作品のようでもある」という感慨とともに旅は終点へ。

目次

ジャガイモと大統領
ケルト的神秘
百敗と不滅
ゲーム語
『静かなる男』
須田画伯と“アラン島”
ゴールウェイの雨
イルカのお供
カラハと葬送曲
岩盤の原
妖精たちの中へ
妖精ばなし
蔦がからむ古塔
城が島
峠の妖精
甘い憂鬱
森の聖地
日本びいき
大戦下の篭城者
フォーク・グループの演奏会
神と女王陛下
ジョセフ・P・ケネディ
表現の国

著者等紹介

司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
1923年、大阪府生まれ。大阪外事専門学校(現・大阪大学外国語学部)蒙古科卒業。60年、『梟の城』で直木賞受賞。75年、芸術院恩賜賞受賞。93年、文化勲章受章。96年、死去。主な作品に『国盗り物語』(菊池寛賞)、『世に棲む日日』(吉川英治文学賞)、『ひとびとの跫音』(読売文学賞)、『韃靼疾風録』(大佛次郎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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燃えつきた棒

34
十九世紀半ばにおこった「大飢饉」(ジャガイモ飢饉)について 【当時、アイルランドはまだ“英国”だった。 その大飢饉は一八四五年におこり、四九年までつづいた。そのあいだも、入札小作人たちは、借用耕地の三分の二で収穫される小麦を英国系の地主に納めつづけたというから、そらおそろしい気がする。 ー中略ー 大飢饉は、九百万人の時代におこった。百万人が餓死し、百五十万人が、(略)アメリカ(一部はイギリス)に移民したのである。】/2022/07/08

はやしま

33
【司馬遼太郎の二月】Iに続きプロテスタントとカトリックの関係、ジョイスやイェイツ他の文学作品を通して愛蘭を見る。ややそこに視点が固定されている感も。連載途中で文学に依り過ぎていると指摘を受けていた由。岩だらけの土地に住む人々。「人間もタンポポとおなじなんですね。種子が落ちたところが極楽だと思って住んでるんですね。たとえ極楽だとおもわなくても、勇敢に住みつづけるんですね。そこが人間の偉大なところですね」(p.67,l7-9)。須田氏の言葉が慧眼。WWII中ダブリンに日本の領事館が置かれた話が興味深かった。2018/02/10

かず

27
一行は、リヴァプールから首都ダブリンに渡り、一路大西洋を目指す。そして、洋上のアラン島に渡り、帰島、南部を周遊し、ダブリンに戻る行程を辿る。感想。私は文学に疎いので、アイルランド文学の巨匠であるジョイスやベケットについての記述には特段の感想は持たなかった。よって、文末の「訪れなくとも、これらを読めば理解に足る」という点について、なんらの共感もない。しかし、「100敗しても無敗」と信ずる不屈の闘志は気に入った。差別の中からケネディやレーガンは産まれた。それだけで、私は彼の国に愛着を感ずるのである。2019/08/11

金吾

22
著書とともにアイルランドに行ったような気になる作品です。怠惰と無気力、百敗と不滅、独り仕事に向いている、イギリスに対する反発等被抑圧民族としてのアイデンティティに溢れているように感じました。妖精の話も良かったです。2021/02/08

CTC

15
09年朝日文庫新装版刊、初出は87年10月〜翌4月の週刊朝日連載。「愛蘭土紀行Ⅱ」である。スウィフトは、1729年『穏健なる提案』で、無策な当局への皮肉として、貧困層の子供を富裕層の食用にすれば国が豊かになる、と詳細に方法を記した。それから120年後…アイルランドは大飢饉に見舞われ、900万人だった人口が300万人まで激減したという。150万人は新大陸に移住した訳だ。司馬さんは当巻でも、彼の地より生まれた文学や映画を散りばめながら、各地を巡り、痩せた地味についてを繰り返し描いている。2018/04/18

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