感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Wataru Teranishi
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植木等の父君といえば、かの『スーダラ節』を「親鸞の教えに通ずるものがある」と評価したエピソードが好事家の間で時折語られるが、その父君本人はキリスト教の洗礼を受け、真宗大谷派の僧侶として帰依し、共産党に入党して同和問題にも身を投じるという、有体に申し上げて篦棒な行動精神の塊であった。文中では「父親としてそれはどうなの?」という当時の出来事に対して息子から苦言を呈されたりもしていて、決して賞賛一辺倒にならないあたり著者であり息子である植木等(プライベートでは非常に真面目な人だったらしい)の人柄が伺える。2015/02/24
tsukamg
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植木等の父君の伝記。大正時代の御木本(真珠の)工場が、大正時代、新しい思想のるつぼであるというのが大変面白かった。工員も大正デモクラシーに触れていたのだ。昭和の弾圧は、大正と昭和の思想的戦いであったということか。2013/10/26
zinkfink
0
2015/04/06