内容説明
23歳で芥川賞を受賞して以来、文壇との馴れ合いを断ち、安曇野で文学と格闘してきた著者が、「自立して生きるとは何か」を説く。学校、親、友人、仕事、健康など、生きていく上で直面するさまざまな出来事に対して、決して建前論ではない、本音で語る丸山流辛口人生論。
目次
第1章 生きるなんて
第2章 時間なんて
第3章 才能なんて
第4章 学校なんて
第5章 仕事なんて
第6章 親なんて
第7章 友人なんて
第8章 戦争なんて
第9章 不安なんて
第10章 健康なんて
第11章 死ぬなんて
著者等紹介
丸山健二[マルヤマケンジ]
1943年長野県生まれ。66年『夏の流れ』で文學界新人賞、同作で芥川賞受賞。『正午なり』で帰郷した青年を描いたのち、自らも長野県安曇野に住み、以後、文壇と一線を画した独自の執筆スタイルを貫いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読で活字が躍る本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
20
若者を主対象に11のテーマを通じて生き方を語っています。考えが合わないと感じる部分はありながら、自立という点においては参考になりました。2024/08/29
ichiro-k
12
依存心(甘え)が強く、現実からいつも逃避を繰り返し、何事にも受身で自立できない人間は、主体的に「人生に意味付け」などできない、という内容。 私のようなのらりくらりと現実から逃げ、根拠がなく楽観的に年齢を重ねてきた「斜に構えたトッチャン坊や」にとって、耳の痛いエッセイ。 辛口だが、知らず知らずに精神的に肉体的に衰え、脳ミソが硬直した痴呆症(認知症)一歩手前の偏屈老人には、このぐらい聴きたくないコトを言われないと価値観がガラリと変わるキッカケにならないだろう。 そもそも、私は「<私>の人生に意味があるのだろう2011/12/18
たーくん
5
建前論ではない、本気で語る丸山流辛口人生論。2010/11/28
ichigomonogatari
3
とても面白いがとても厳しい本。この世は弱肉強食で、国家は一部特権階級のためにある。自分のことは自分で考えるしかない(親だってあてにならない)。自分を頼るしかなくなった時、人は自分に秘められている潜在能力に気づくことができる。そして自分の心身を自分で制御し、見つけた道に進むことが充実した幸福な生き方なんだという。うー。著者の本は読むとスッキリして大好きなのだが、人間って自分のことをそんなに制御できないと私は思う。2020/07/18
Suzuki
1
丸山健二の本は一気に読んでしまう。これはいずれ読み返すことになりそう。2015/11/15