朝日文庫
サブカルチャー文学論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 757p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022643902
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

内容説明

江藤淳が引いた「サブカルチャー/文学」の境界線。その批評精神を独自に受け継ぎ、“三島由紀夫とディズニーランド”など独自の切り口から思考する、サブカルチャーのあり得るべき可能性。文学史の見えにくい現在の文学に、明らかな系譜と判断の基準を、そしてサブカルチャーの倫理を提示する画期的論考。

目次

江藤淳と「サブカルチュア」としての戦後
村上春樹にとっての「日本」と「日本語」
まんがはいかにして文学であろうとし、文学はいかにしてまんがたり得なかったか
村上春樹はなぜ「謎本」を誘発するのか
吉本ばななと記号的な日本語による小説の可能性
幻冬舎文学論(あるいは天に唾する小説のあったはずの可能性)
山田詠美とライナスの毛布
「物語」と「私」の齟齬を「物語」るということ
庄司薫はデレク・ハートフィールドなのか
キャラクター小説の起源、起源のキャラクター小説
神戸震災文学論
三島由紀夫とディズニーランド
『太陽の季節』は何故「サブカルチュア」文学でないのか
石原慎太郎と「見るなの禁止」
仮構と倫理―大江健三郎と三人の自死者について
補論 「ツルリとしたもの」と妻の崩壊

著者等紹介

大塚英志[オオツカエイジ]
1958年、東京生まれ。まんが原作者、批評家。自作の映像化や舞台化の脚本も担当する。文芸批評は廃業した。批評誌「新現実」主宰。神戸芸術工科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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harass

85
批評家江藤淳は当時の新しい文学を『サブカルチャ』と定義し、消極的ながらも評価していた。しかし、対象の作家によって肯定否定と評価が異なっていた。著者は各作家の作品を取り上げていくことで江藤の基準を厳密に追い、現在のサブカルチャーを考察する。中上健次、W村上、吉本ばなな、田中康夫、山田詠美、大江、三島、石原など。一般的なサブカルチャーとは少し意味合いが異なる。漫画・アニメの影響を受けた小説については、漫画原作者編集者の著者の面目躍如で、いろいろ感心した。特に村上龍と幻冬舎文学について、実に納得。良書。2018/09/09

1
「本を読む」ことについて、根本的に考え直さざるを得なくなるような読書体験。この書籍について、今の私は語る言葉を持たない。2019/07/25

しんかい32

0
変なタイトルだが、江藤淳の批評をてがかりにさまざまな文学者たちを分析し、虚構を生きざるをえないのが人間なのでは?というテーマを追った本(だと思う)。一人ひとりの文学者に対する分析は丁寧で感動するが、全体としてのまとまりはよくわからなかった。より理解するには、江藤淳と少女フェミニズム的戦後も読んだほうがよさそう。2012/05/27

aoi_zero

0
石原晋太郎を取り上げて彼の小説の資質を読み解く部分で、彼のマザコン体質と根拠のない暴力性を指摘しているが、最近のネトウヨ(笑)的言質を好むオタク層との親和性がかなり引っかかった。良く考えれば石原晋太郎の幼稚な態度ってあんまりシンパを感じるような高級なものではない筈なのにソコソコ支持を受けてしまうのは恐らく自民党に対する不満の受け皿になっている民主党と言う構図と同じでそのマルッとした裏返しなんだと思う。2009/12/03

誰パンダ

0
2006年くらいに読んだ。

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