内容説明
梨香子は33歳のエリート銀行員。才色兼備の彼女が、ある日、年収200万円のオタクなライター・真一となぜか恋におちて、そして結婚―。ちっとも噛み合わない二人の結婚生活に、男と女の本音が垣間見える。いまどきカップルの恋愛・妊娠・子育てとは…てんやわんやの結婚騒動記。
著者等紹介
篠田節子[シノダセツコ]
1955年東京都生まれ。東京学芸大学卒。東京都八王子市役所勤務を経て、90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー。主な著作に、『女たちのジハード』(第117回直木賞)、『ゴサインタン』(第10回山本周五郎賞)など多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
338
これほどまで極端な組み合わせは現実にはありそうもないけれど、でも違和感があるかといえばそうでもない。そして、物語はもう無条件に面白い。この語りの妙はさすがに篠田節子だ。主人公の真一に共感しながら、彼の抱く困惑と腹立ちとを共にする。「こんなこと、もうやってらんない」と何度も思う。それだけに最後の7行の喜びもひとしおだ。和室(そこはついさっきまではソドムだった。読んだ人にしか何のことかわからないのだが)に初めてベビーベッドが置かれた時の幸福感も。その一方で「女たちがあたりまえにやってきたこと」の言葉は重い。2018/03/24
じいじ
118
これは、めっちゃ面白いです。途中「これ、ホントに篠田節子の小説…?」と思った。まず、夫婦のキャラ設定が秀逸。東大卒、才色兼備で仕事のできる女、家事は大の苦手。片や、年収は妻の1/4の200万円、オタクのライター。これは格差婚?! 離婚は「時間の問題」と思われる二人が〈てんやわんや〉しながら結婚生活の危機を乗り越えていく波乱万丈の物語。篠田さん、夫の胸中の描写が見事です。妻への夫の本音(正論)は心の奥に呑み込ませて、言葉に出させない表現は巧い。夫婦の機微や葛藤をユーモアいっぱいに描いた奥が深い物語です。2018/05/02
s-kozy
81
【再読】ただのドタバタコメディではなく、才色兼備のエリート銀行員の梨香子と三低の売れないオタクなライター真一、そんな二人の噛み合わない結婚生活を描きながら性別役割分担についてじっくり考えさせてくれる作品。作中育児日記は青山智樹が担当。理想の夫婦像なんてものはなく、2人がどうあるべきかは2人で作り上げていけばいいよね。結婚にある意味で夢や幻想を抱いている男性は読んでみるといいんじゃないかな?2017/11/13
里季
73
面白がって読み進めていったが途中から、これはいろいろな社会問題を提起している小説だと思った。梨香子はなんてだらしない女なの、高学歴高収入でもこれはあかんわ、と思って読んでいたが、何のことはない、まるで私なのだ。結婚したころ姑から「これやから大卒の嫁は要らんと思たんよ。机の上の勉強ができても掃除一つまともにできひん」とよくお小言を頂戴していたのだ。大卒、賢いという言葉に異常に反応して家事も子育ても完全にやろうとしゃにむになっていた。そのことを思うと梨香子は実にかわいらしいではないか。2018/05/13
はつばあば
72
笑わせて頂きました。オタクなライターが、やっちゃたもの勝ち?。世の中そんなに甘くないですよ。だいたい綺麗で頭がよくて・・??そんな女性が・・惚れられたのよ真一さん。そうでも思わなけりゃ・・「百年の恋」一瞬で冷めると恋にハメられた?。女もストッキングと同じように強くなりました。いつまでも男に虐げられていないよ。男って悲しいねぇ。自分の子供であるか生まれてくるまで分らないなんて。これを書かれた時は「女性が男性にDV」などなかったから受けたでしょうが・・今じゃ女性から男性が受けるDVも多いらしい。世の中変わった2017/07/31
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