朝日選書
江戸時代恋愛事情―若衆の恋、町娘の恋

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022630605
  • NDC分類 384.7
  • Cコード C0395

出版社内容情報

いつの時代も「恋愛」は物語の主要テーマ。しかし、江戸初期のその方法や対象は現代と異なり、「男色」が多く描かれた。その後なぜ、どう、変わったのか? 書物、春画、浮世絵、歌舞伎資料などから、江戸の恋愛模様の変遷をたどる。カラー図版多数。

内容説明

江戸時代に入って太平の世が長く続き各地で都市文化が発達すると、人々の暮らしは豊かになり、大衆小説や歌舞伎、浮世絵などのさまざまな楽しみが、瞬く間に庶民の間に浸透していく。いつの時代も「恋愛」は物語の主要テーマである。けれども「恋愛のかたち」は時代により大きく変わる。江戸初期には「若衆」がもて囃され、武家の「男色」譚がロマン性溢れる恋愛として語り継がれたが、すぐに遊女が恋の相手として浮上し、江戸後期には町娘が「かわいい」を演出して人気者になっていく。本書は多数の江戸期小説や春画・春本、浮世絵などをカラー画で示しながら、恋愛がどう描かれたかを丹念に読み解き、江戸の恋愛のかたちを描き出す。

目次

第1章 仮名草子に描かれた男の恋
第2章 『男色大鑑』に見る武家と歌舞伎の若衆
第3章 性愛はどう描かれてきたか
第4章 春画・春本から探る若衆をめぐる性愛
第5章 戯作に見る色男の条件
第6章 女性の身体、男性の身体
第7章 変身する少女
第8章 江戸の女子力、交錯する性

著者等紹介

板坂則子[イタサカノリコ]
1952年生まれ。東京大学人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。群馬大学助教授を経て、専修大学教授。博士(文学)。曲亭馬琴の作品を中心に江戸後期小説、浮世絵や江戸期のジェンダー論を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Porco

21
読み物としては、やや退屈なところもありましたが、内容は非常に興味深い。江戸時代といっても、時期によって理想の恋愛の形はどんどん変わっていったのですね。2017/11/13

チョビ

5
基本的に日本人って世界的に見てアブノーマルな恋愛を本来求めているんだなあ、と感心した。元を正せば戦国時代の男色は女性とのそれよりも重く、江戸時代になり、女性が行動が制約されている反面、物語の読み手やアイドルの追っかけをして行くうちに、夢想の世界が作られて行ったと。今もまだ全体的に制約が多いが、それは西洋思想の中での女性の制限な気がする。そして、それゆえ空想恋愛がどんどん発展して行くのかな、と思った。ああ、なんで女って「女子」って言いかたを好むのかわかった気がした。2018/03/30

めえめえ

4
最初にページをパラパラめくった時は難しそうかな?と思いましたが、中味は面白いです。 前半は西鶴の「男色大鑑」を中心とした今で言うボーイズラブ。後半は春画春本を中心とした恋愛。いつの世も美少年美青年は人気の的なのですね。若い女性の中剃りにビックリ!2017/10/28

kamekame

0
知らないことが多すぎ2017/11/07

lovejoy

0
★★★2019/04/16

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