出版社内容情報
いつの時代も「恋愛」は物語の主要テーマ。しかし、江戸初期のその方法や対象は現代と異なり、「男色」が多く描かれた。その後なぜ、どう、変わったのか? 書物、春画、浮世絵、歌舞伎資料などから、江戸の恋愛模様の変遷をたどる。カラー図版多数。
内容説明
江戸時代に入って太平の世が長く続き各地で都市文化が発達すると、人々の暮らしは豊かになり、大衆小説や歌舞伎、浮世絵などのさまざまな楽しみが、瞬く間に庶民の間に浸透していく。いつの時代も「恋愛」は物語の主要テーマである。けれども「恋愛のかたち」は時代により大きく変わる。江戸初期には「若衆」がもて囃され、武家の「男色」譚がロマン性溢れる恋愛として語り継がれたが、すぐに遊女が恋の相手として浮上し、江戸後期には町娘が「かわいい」を演出して人気者になっていく。本書は多数の江戸期小説や春画・春本、浮世絵などをカラー画で示しながら、恋愛がどう描かれたかを丹念に読み解き、江戸の恋愛のかたちを描き出す。
目次
第1章 仮名草子に描かれた男の恋
第2章 『男色大鑑』に見る武家と歌舞伎の若衆
第3章 性愛はどう描かれてきたか
第4章 春画・春本から探る若衆をめぐる性愛
第5章 戯作に見る色男の条件
第6章 女性の身体、男性の身体
第7章 変身する少女
第8章 江戸の女子力、交錯する性
著者等紹介
板坂則子[イタサカノリコ]
1952年生まれ。東京大学人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。群馬大学助教授を経て、専修大学教授。博士(文学)。曲亭馬琴の作品を中心に江戸後期小説、浮世絵や江戸期のジェンダー論を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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