朝日文庫<br> ファシズムの教室―なぜ集団は暴走するのか

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朝日文庫
ファシズムの教室―なぜ集団は暴走するのか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022621122
  • NDC分類 311.8
  • Cコード C0130

出版社内容情報

ナチス・ドイツの大衆動員を追体験する授業を通じて、ファシズムの仕組みに迫る。ヘイトスピーチをはじめとする身近な問題にも焦点を当てた、現代社会と民主主義を再考するための必読書。「補論 日本の『自粛警察』とファシズム」も新たに収録。

内容説明

“気持ちいい”から恐ろしい―ナチス・ドイツの大衆動員を追体験する授業を通じて、ファシズムの仕組みに迫る。ヘイトスピーチをはじめとする身近な問題にも焦点を当てた、現代社会と民主主義を再考するための必読書。「日本の『自粛警察』とファシズム」も新たに収録。

目次

第1章 ヒトラーに従った家畜たち?
第2章 なぜ「体験学習」なのか?
第3章 ファシズムを体験する
第4章 受講生は何を学んだのか?
第5章 「体験学習」の舞台裏
第6章 ファシズムと現代

著者等紹介

田野大輔[タノダイスケ]
1970年東京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。現在、甲南大学文学部教授。博士(文学)。専攻は歴史社会学、ドイツ現代史。2024年『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(共著)で紀伊國屋じんぶん大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

18
初版に引き続いての読書。ファシズムはどのようにして生じるかというメカニズムを体験学習(と座学)によって学ぼうという試みだが、日本では制服の着用や運動会での行進といったような形で小学校から似たようなことをやらされており、同調圧力に慣れ親しんでいるという指摘に考えさせられるものがあった。文庫版で追加された補論ではコロナ禍のもとでの日本型「お願い」による責任の所在が見えない危機対応や自粛警察のような動きをドイツの対応と比較している。2025/04/16

Katsuto Yoshinaga

8
甲南大学の田野大輔教授(著者)は、学生たちに「ハイル、タノ!」と叫んでナチス式の敬礼をさせ、白いシャツにジーンズ(シャツはパンツイン)を義務付け、笛の音に合わせて教室やグラウンドでの行進や糾弾行動を行わせる。タノ教授を指導者とした独裁体制の支持者と化した学生たちが示威行動を繰り広げる。これがタノ教授の「ファシズムの体験学習」である。なんとも凄い授業である。よく考えつき、実行したものだ。本書は、ファシズムを実感する模擬実験の過程と意義、注意点を記したもので、これが実に面白い。(コメに続く)2025/05/22

四不人

3
話には聞いていたが面白い。文庫化されると思ってなかったので、購入即読了。『HHhH』を読んでいる最中なのでより感慨深い。自分の中にファシズムへの指向が結構あることに気付いてちょっと引く。まあ、社会性生物の戦略としては一つの安定解なんだろうけどな。でも嫌だ。2025/04/18

Go Extreme

2
権威への服従という土台 敵排除と共同体形成 現在の再現可能性 熱狂的行動の駆動力 異端者非難と権力行使 権力と同調者の一体化 ヒトラーに従う小さな権力者 多数派の共同体 無責任という解放感 服従による自由の経験 道徳的拘束からの解放 責任からの解放の産物 命令遂行という任務 無階級社会としての演出 「喜び」による「力」の提供 総統と国民の一体性強調 共感を呼ぶ普通の人間 過激化する暴力の負のスパイラル 「終わりなき日常」の閉塞感 権威と結びついた集団行動 匿名愛国心の陶酔という目的 不安を燃料にする運動2025/05/15

Decoy

1
元本の刊行から5年経って、ますます“ファシズム的なもの”が日本(だけではないが)で増殖していることが、なかなかキツい。「体験学習」のマニュアル的な要素もあって、とても興味深いが、文章が明らかに朗らかでノリが良くて、自ずとその危険性を理解できてしまうような気も…。それにしても、ナチス・ドイツを模しても、日本のイヤなところ(外部からのクレームも含めて)がにじみ出てしまう…。2025/05/08

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