出版社内容情報
佐賀藩士で二刀流の達人、牟田文之助は1853年から2年間、剣術修行の旅に出て「諸国廻歴日録」という日記を残した。秋田から江戸、九州の道場を訪ね歩いた記録から、時代小説とは全く異なる剣術修行の実態や旅の様子がわかる。
内容説明
23歳で鉄人流という二刀流の免許皆伝を授けられた佐賀藩士・牟田文之助。藩から許可を得て2年間にわたる武者修行の旅に出た文之助が残した「諸国廻歴日録」を手がかりに、江戸時代の武者修行の実態を明らかにする。命がけの武者修行というイメージを覆す1冊!
目次
序章 牟田文之助の出立
第1章 剣術の稽古の変遷と隆盛
第2章 武者修行の仕組みと手続き
第3章 出発から江戸到着まで
第4章 江戸での交友と体験
第5章 他藩士との旅
第6章 二度目の江戸
第7章 帰国の途へ
第8章 最後の旅
著者等紹介
永井義男[ナガイヨシオ]
1949年生まれ。作家。東京外国語大学卒業。97年『算学奇人伝』で第6回開高健賞を受賞し、本格的な作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。