朝日文庫<br> 人生の真実を求めて―神と私 (新装版)

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朝日文庫
人生の真実を求めて―神と私 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022620620
  • NDC分類 190.4
  • Cコード C0195

出版社内容情報

遠藤周作が生涯を賭して追究した七つの主題、「人間」「愛」「罪」「いのち」「信仰」「宗教」「神」。今なお人々を魅了する小説やエッセイの中から、普遍的テーマに即して選んだ言葉を集めた珠玉のアンソロジー。生き悩むすべての日本人へ贈る。阿川佐和子さん推薦。

内容説明

遠藤周作が生涯を賭して追究した7つの主題、「人間」「愛」「罪」「いのち」「信仰」「宗教」「神」。今なお人々を魅了する小説やエッセイの中から、これら普遍的テーマに即して選んだ言葉を集めたアンソロジー。哀しくも温かいこの言葉たちこそ、氏が求め続けた真実への“軌跡”である。

目次

人間について―神のみが“本当の私”を知っている
愛について―愛は見捨てない
罪について―罪は救いと背中あわせである
いのちについて―すべてを神に委ねる
信仰について―信仰とは99パーセントの疑いと1パーセントの希望である
宗教について―母なる宗教を求めて
神について―神は存在ではなく、働きである
遠藤周作のキリスト教観―日本人の心にあうキリスト教を求めて‐山折哲雄

著者等紹介

遠藤周作[エンドウシュウサク]
1923年東京生まれ。慶應義塾大学仏文科卒。学生時代から「三田文学」にエッセイや評論を発表。55年『白い人』で芥川賞、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。95年文化勲章受章。96年9月、逝去

山折哲雄[ヤマオリテツオ]
1931年サンフランシスコ生まれ。宗教学者、評論家。東北大学文学部卒。駒澤大学文学部助教授、国立歴史民俗博物館教授などを経て、国際日本文化研究センター名誉教授。2002年『愛欲の精神史』で和辻哲郎文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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cabernet

3
遠藤周作の諸作におけるメッセージを編集したものと気付いたのは読み始めてしばらくしてから。 まさか全部がそうだとは思ってなかった… 文の一つ一つが個別で、続けて読みにくい。 メッセージ性の高い部分を抜粋しているだけあって、心に引っかかり、手が止まる。 何でこんなに深いメッセージをこんなに優しい文章で書けるんだろうか。 何で私が疑問に思ったことへの回答が書かれているんだろうか。 何で私が人に伝えるべきだったことが書かれているんだろうか。 引用されている原典を、大学生ぐらいの時に読むべきだった。と思う。2010/10/17

Namake_Saru

2
『神は存在ではなく働きである』この言葉にストンと腹落ちした。母がクリスチャンであったがゆえに、自分も幼い時より教会に通い、母の自殺?と共に、母を(現世を生きる支えとしては)救えなかったキリスト教と教会に疑問を抱き、母の考えを知りたく自分もクリスチャンになってみた。が、教団に対する疑問は絶えず、でもそこに何か感じるものはあった。それこそが『神の働き』なんだと思う。それにどんな名前をつけるか?その違いだけなんだと思う。母はキリストを押し付けることなく、自分で考えなさいと言った。自問自答を続けていきたい。2022/07/24

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