出版社内容情報
「偏り」こそがぼくの個性──そう認めた瞬間、それまで問題児と言われていた人生が輝き始めた!「いま、会いにゆきます」で世界的ブレイクを果たした著者による、大好評の朝日新書『ぼくが発達障害だからできたこと』に、その後の5年分の生活を大幅加筆。
内容説明
「偏り」こそがぼくの個性―そう認めた瞬間、人生が輝きだした!『いま、会いにゆきます』で人気の著者が自身の発達障害を語り、多くの読者に勇気と希望を与えた著書に、日々の生活から自分自身を見つめ直した「五年後のぼくと発達障害」を大幅加筆。
目次
第1章 「障害」と一緒にぼくは生きてきた
第2章 「偏り」こそがぼくの個性
第3章 ぼくが神話的な物語を綴る理由
終章 この世界で生きづらさを感じる「避難民たち」へ
五年後のぼくと発達障害
コロナ禍での日々
夫婦関係
不具合とその対処、治療法
ぼくは買わずにつくる、直す、拾う
「親を育てる」
作家生活
解説 星野仁彦(福島学院大学大学院教授)「生物学的多様性」と発達障害の「可能性」
著者等紹介
市川拓司[イチカワタクジ]
1962年東京都生まれ。作家。2002年『Separation』でデビュー。03年発表の『いま、会いにゆきます』が映画化・テレビドラマ化され、文庫と合わせて140万部の大ベストセラーとなり、一躍恋愛小説の旗手として支持される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
43
人気の著者が発達障害だとは思いませんでした。「偏り」を個性と受け入れるところが日々の生活をうまく過ごすことにつながったのですね。自分も当事者なので共感するところが多くありました。2023/12/26
あおでん@やさどく管理人
39
新書版で読んでから、自分の生き方・考え方の標となっている本。新書版発刊後のことが大幅に加筆されている。特に2019年の暮れにずっと面倒を見てきた父親を亡くしたこと、その後のコロナ禍の不安は、心身に大きな影響を与えたようだ。コロナ禍で余裕がなくなり、ますます「寛容さ」が失われている今の世界。それでも、優しさに満ちた市川さんの作品は着実に世界に広がっているし、「世界の優しさの総和を少しでも増やそう」運動を続けていくという思いは揺らいでいない。自分もその運動に賛同する身として、できることを精一杯やっていきたい。2021/07/11
へっけ
9
ADHD、パニック障害、軽躁、抑鬱等、さまざまな身体の現象と共に生きる著者。その両親や妻、体調の詳細、執筆のことなどをとても丁寧に書いている。都市化でより集団の中で浮いてしまうADHD当事者達。しかし著者は、自分の考え、感情を物語し、それが多数に受け入れられることが救いになっている。また「親育て」という奇妙な親子関係は、自分の経験とあまりにかけ離れていて驚く。そんな親ありなのか。著者はマイノリティだからこそ、独自の考え、やり方で生きてきた。まとまりない文2022/08/07
takakomama
8
2016年6月刊行の朝日新書版に「5年後の僕と発達障害」を大幅に加筆した完全版。著者の日常生活などもよくわかります。様々な症状や不調があっても、著者は超ポジティブで自己肯定感がとても高いです。 2022/09/19
HH
6
いま、会いにゆきますを映画で見ただけですがこんな日々を過ごされていた方だとは全く知りませんでした。自身の体験を元にされていたんですね。壊れた自転車でぼくはゆくを買ってみたので早速読んでみます。2024/03/23
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