出版社内容情報
実質デビュー作の『12万円で世界を歩く』から約30年。あの過酷な旅、再び! 予算12万円で過去に旅したルートをたどる。今度はタイ国境をめぐり、北極圏を北上し、中国長江をさかのぼる。さらに「12万円でサハリンに暮らす」ことにも挑戦。
内容説明
『12万円で世界を歩く』から約30年、あの過酷な旅に再び挑戦する!今度はタイと隣国の国境をめぐり、北極圏をめざし、長江を遡る旅へ、予算12万円で過去に旅したルートをたどる。さらに「12万円でサハリンに暮らす」ことにも挑戦。旅は、世界はどう変わったか?
目次
第1章 タイ編
第2章 北極圏編
第3章 長江編
第4章 12万円でサハリンに暮らす
著者等紹介
下川裕治[シモカワユウジ]
1954年長野県生まれ。旅行作家。慶應義塾大学を卒業後、新聞社勤務を経て独立。90年、『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、おもにアジア、沖縄をフィールドに、バックパッカースタイルでの旅を書き続けている
阿部稔哉[アベトシヤ]
1965年岩手県生まれ。フォトグラファー。東京綜合写真専門学校卒業後、「週刊朝日」嘱託カメラマンを経てフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
87
90年『12万円で世界を歩く』でデビューした、知る人ぞ知る貧乏旅行の下川裕治さん。30年を経て、かつての足跡を同じ12万円の予算で旅する。LCCの普及で往復の足代が安くなったこと、ネットの普及で予約やグーグル・マップでの位置検索など便利になったが、交通事情も変化し不便になったところも。しかしセンチメンタル・ジャニ―は難しい。近代化され便利になればなったで往時の不便さ・素朴さが懐かしい。それにしても下川さん、60代になっても良くやられているが、何か仕事感が滲み出て寂しい。新鮮な感動には若さも必要なのですね。2020/11/30
piro
25
30年前に12万円の予算で旅した場所を再訪する企画。今回はタイ、カナダ北極圏、中国長江、そして特別編のサハリン滞在。タイ辺境を巡る旅は下川さんのホームグラウンドでもあり、ある種の安定感。その分新鮮味には欠けますが、周辺国の変化は興味深い。LCCの台頭で航空券が大幅に安くなり、12万円でだいぶお釣りが来た様です。中国は経済発展で便利&快適になった反面、過去と同じ様な旅はし辛くなった様。カナダ編はレンタカーでひたすら極北の村を目指すものなのでちょっと下川さんっぽくないかな。旅心を唆られたのはやはりタイ編。2022/01/30
DEE
15
著者が30年前に歩いたコースを、再び巡ろうという企画本の第二弾。 タイ、カナダの北極圏、中国の長江、そしてサハリン。 12万円という縛りの中で、頭と手間を使い旅を続ける。場所によってはかなり過酷な旅を強いられているのだけど、飄々とした語り口なので大したことないように思えてしまう。そしてもちろんそれがこの本の魅力でもある。 サハリンというかロシア、ちょっといいかも。2020/11/14
雲をみるひと
12
下川裕治氏の30年前の貧乏旅行企画を現在になぞるシリーズの第二弾。タイの国境地帯、カナダの極地方、長江の船旅、サハリンでの滞在と今でもメジャーとはいえない場所が目的地になっていて思いがけないことが起こることもあり、旅行記としてシンプルに面白い。2020/04/10
kashimacchi
11
30年前の旅をなぞる旅。2巻目でタイ、カナダ北極圏、長江、サハリンのお話。LCCの発展、経済成長等により大きく変わるところと自然の状況、人口減・少により変わらないところとある。下川さんの旅は基本、移動が多いので自分には合わないが読むのは好き。自分も年齢を重ねバックパッカー的な旅より1都市集中を好むようになったが、いつまでもなんだかんだ言いながら旅を続けていきたい。2020/05/19