出版社内容情報
京のぽっくりの音や蛙の声に古き日本を聴き取り、三島由紀夫、永井道雄ら当代の文豪・知識人に新鮮な刺激を受けた青春の日々。若き米海軍通訳士官から希代の日本文学研究者に至るまでのひたむきな道程。ドナルド・キーン前半生の自叙伝。
内容説明
日本語を学ぶため米海軍に入り日本兵の日記を訳し、尋問する日本人捕虜と友となった青年期。戦後、京の暮らしに雅を感じ取り、三島由紀夫ら当代の文豪・知識人と交流し日本文学を世界に広めた日々。稀代の日本研究者へ至る道のりを綴る前半生の自伝決定版。
目次
1 太平洋戦争のなかで(最初の日本語は「サクランボ」;角田柳作先生;海軍日本語学校 ほか)
2 あこがれの日本(戦争が与えてくれた贈り物;コロンビア大学に復学;日本学者への道 ほか)
3 アメリカと日本と(コロンビア大学の教師生活;ペンクラブ東京大会;グレタ・ガルボをエスコート ほか)
著者等紹介
キーン,ドナルド[キーン,ドナルド] [Keene,Donald]
1922年米国ニューヨーク生まれ。日本文学研究者、文芸評論家、コロンビア大学名誉教授。第二次大戦後、コロンビア大、ケンブリッジ大を経て、53年に京都大学大学院に留学。帰国後コロンビア大教授に就任し、古典から現代文学まで広く研究し、日本文学の国際的評価を高めるのに貢献する。2011年に東京へ転居、12年に日本国籍を取得。菊池寛賞、読売文学賞、勲二等旭日重光章、朝日賞、毎日出版文化賞、文化勲章など受賞・受章多数。19年2月逝去
金関寿夫[カナセキヒサオ]
1918年生まれ。英文学者、翻訳者。東京都立大学教授、のちに駒沢大学教授を務めた。92年『現代芸術のエポック・エロイク』で読売文学賞受賞。96年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
ホークス
彼岸花
Takanori Murai
わらわら