朝日文庫<br> このひとすじにつながりて―私の日本研究の道

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朝日文庫
このひとすじにつながりて―私の日本研究の道

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  • サイズ 文庫判/ページ数 344p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022619693
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報

京のぽっくりの音や蛙の声に古き日本を聴き取り、三島由紀夫、永井道雄ら当代の文豪・知識人に新鮮な刺激を受けた青春の日々。若き米海軍通訳士官から希代の日本文学研究者に至るまでのひたむきな道程。ドナルド・キーン前半生の自叙伝。

内容説明

日本語を学ぶため米海軍に入り日本兵の日記を訳し、尋問する日本人捕虜と友となった青年期。戦後、京の暮らしに雅を感じ取り、三島由紀夫ら当代の文豪・知識人と交流し日本文学を世界に広めた日々。稀代の日本研究者へ至る道のりを綴る前半生の自伝決定版。

目次

1 太平洋戦争のなかで(最初の日本語は「サクランボ」;角田柳作先生;海軍日本語学校 ほか)
2 あこがれの日本(戦争が与えてくれた贈り物;コロンビア大学に復学;日本学者への道 ほか)
3 アメリカと日本と(コロンビア大学の教師生活;ペンクラブ東京大会;グレタ・ガルボをエスコート ほか)

著者等紹介

キーン,ドナルド[キーン,ドナルド] [Keene,Donald]
1922年米国ニューヨーク生まれ。日本文学研究者、文芸評論家、コロンビア大学名誉教授。第二次大戦後、コロンビア大、ケンブリッジ大を経て、53年に京都大学大学院に留学。帰国後コロンビア大教授に就任し、古典から現代文学まで広く研究し、日本文学の国際的評価を高めるのに貢献する。2011年に東京へ転居、12年に日本国籍を取得。菊池寛賞、読売文学賞、勲二等旭日重光章、朝日賞、毎日出版文化賞、文化勲章など受賞・受章多数。19年2月逝去

金関寿夫[カナセキヒサオ]
1918年生まれ。英文学者、翻訳者。東京都立大学教授、のちに駒沢大学教授を務めた。92年『現代芸術のエポック・エロイク』で読売文学賞受賞。96年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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佐島楓

70
日本語の勉強を始めてから、大戦、大学を経て、研究者となるまでの軌跡。日本研究の道を捨てようとまで思いつめたことがおありになることに驚いたし、何より留学したイギリスと日本で出会ったひとたちの高名さにもびっくりする。出会いとはこちらが引き寄せるものなのか、あちらから両手を広げてやってくるものなのか、両方かみ合わないとこのような奇跡は起こらない。三島由紀夫との友人関係においての後悔も綴られ、胸が痛くなる。英米における日本研究黎明期の記録としても読める。昔は大学もおおらかだったようだ。2019/05/15

ホークス

41
元本は1993年刊。日本文学を研究したキーン氏の自伝。印象的な話が多い。一つは、新米翻訳官であった大戦末期に、ガダルカナルで日本兵の遺体から回収された日記帳を解読する話。血の匂いを放つ日記群について簡潔に厳粛に語っている。もう一つは狂言師が発語の締めくくりに使う「御座る」にいい知れぬ魅力をおぼえ、愛嬌さえ感じたという一節。「愛嬌」とはなるほどなあと思った。悔恨の話も多い。友人だった三島由紀夫の自殺の予兆に気づけなかった事。母親との関係をついに改善できなかった事。誰もが重い荷物を抱えていると改めて思う。2022/08/12

彼岸花

17
25年前に完成した自伝です。高尚な訳で、まるで論文のようでした。(その後もご活躍は続く)キーン先生の人生は、日本との歩み、そのものです。「運命」に導かれ、日本文学者としての道を選択されたこと…戦争体験だったり、源氏物語であったり。(未読ですが、ウエーリ氏の英訳が気になります)改めて、日本とアメリカの相互理解のために、尽力なさった方だと思います。多くの日本人作家との交流もあり、広い人脈に、驚きでした。誠己さんの解説では、父親を敬う姿がとても印象的で、幸せな晩年を過ごされたのではないでしょうか。2019/10/10

Takanori Murai

16
たまたま日本語を学ぶ流れで海軍へ、全く戦意を持たずに太平洋戦争の最前線を歩いた。日本軍ならありえない存在。戦後の日本での暮らしは、充実したものだったようだ。最後の三島由紀夫とのエピソードについては感慨深いものがある。題名は芭蕉の言葉から。そんな人生を歩んでこられたんですね。2019/08/13

わらわら

9
「ついに無能無芸にしてこの一筋につながる」松尾芭蕉の笈の小文の中での言葉を引用してタイトルにした、あとがきに説明が自分の一生には変わらないものがずっと連がっていた~~。この説明で本のすべて頷ける。太平洋戦争中、通訳海軍兵を志願して沖縄に、別の視点から沖縄戦を感じた。捕虜の人とも長年付き合う友になる。日本人としての私が学ぶことが多い、書かれている書物、人物、言葉を調べながら読み進める。ずっと一筋に追っているもの愛しているもの私にはあるのだろうか。ドナルド・キーン氏の気持ちが好きです。また本を読んでみよう。2022/08/29

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