出版社内容情報
江戸時代における恋と情事と結婚の風景をおさめた、性なる随筆。妻たちの不義密通、たぎる性欲と"禁手淫" に悩んだエリート少年の告白、武士が男色を好んだ理由、廓に通う美熟女の楽しみ、江戸の美男美女の条件など。書下ろし2本収録。
内容説明
江戸と明治、庶民から殿様まで、恋と情事と結婚の風景をおさめた性なる随筆。インテリの過激な色事日記から妻たちの不義密通、たぎる性欲と禁手淫に悩んだエリート少年の告白、廓に通う美熟女の楽しみ、武士が男色を好んだ理由など。書き下ろし2本収録。
目次
性なる日記「三本市幡」
制裁と寛容
不倫なんて「おなら」と同じ
花魁見物に出かける女たち
奥さんは「やりくり」上手
遊女と地女
昨日の遊女は今日の妻
猥談
陰石礼賛
臍下三寸の無分別〔ほか〕
著者等紹介
氏家幹人[ウジイエミキト]
1954年、福島県生まれ。東京教育大学文学部卒業。歴史学者(日本近世史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミカママ
256
【読メエロ部】さぁ、エロ部活だっ!と腕まくりして読み始める。衆道(男色)のくだりがダラダラ続くところではちょっと気持ちが萎え(だって、女性の出る幕ないんだもん)たが、過激な色事日記、妻たちの不義密通などなど、興味深々な内容を、文庫一冊でさくっと。巻末の「参考文献」の多さをとっても、内容の幅広さをうかがい知ることができる。永井義男さんばりに、もっと読まれていい学者さんだわ♪2017/11/05
getsuki
7
衆道、女郎買い、不倫に離婚……身分制度社会と言われる江戸時代だが、実は本音と建前の乖離が大きかったのでは?と思われる事例が次々と出てきて興味深い。しかも武士の身分の人が書き残しているあたり、お主も好きだのう(笑)と微笑ましくなった。2017/11/09