内容説明
老いは、若い時間の延長ではない。独特な心理的時間を生きている。食事する、姿勢を変える、ベランダに出る、外出する―高齢者は、目の前の行為に懸命に取り組みながら、新たな対象に出会い、場所の意味を創造している。特別養護老人ホームの居住者に同行するなかから見えてきた、新しい人生段階としての老いの時間。
目次
序章 老いの時間を問う
1章 屋内に落ちつく
2章 外縁に留まる
3章 車イスで出歩く
4章 自動車で出かける
5章 屋内に帰ってくる
6章 身体に空間をつくる
終章 新しい老いの時間
著者等紹介
松本光太郎[マツモトコウタロウ]
1972年熊本生まれ、福岡育ち。鹿児島大学教育学部卒業、九州大学大学院人間環境学府修士課程・博士後期課程修了。博士(人間環境学)。名古屋大学を経て、茨城大学人文社会科学部准教授。専門は、発達心理学、環境心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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