朝日文庫<br> 深代惇郎エッセイ集

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朝日文庫
深代惇郎エッセイ集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 271p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022619051
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

朝日新聞1面のコラム「天声人語」で読む人を魅了しながら急逝した名記者初のエッセイ集。ヨーロッパ総局長時代に書かれた海外の文化や社会についてのエッセイや、名画の土地をめぐる「世界名作の旅」など、たっぷりと読み応えある文章を多数収録。

内容説明

名記者として活躍し1975年に急逝した深代惇郎。彼が「天声人語」以外の、朝日新聞外報面や朝日ジャーナルなどに寄せた文章をまとめたベストエッセイ集が待望の復刻。ロンドン駐在時代のウィットに富むコラムや、紀行文の傑作「世界名作の旅」など読み応えある名文が並ぶ。

目次

倫敦暮色(ぱーどんぱーどん;ぱーそなりてぃ ほか)
座標(理想と現実;国際化 ほか)
特派員メモ(時間;身上相談 ほか)
ぷりずむ(さまよえるおとなたち;政治的でない教育はない ほか)
世界名作の旅(『怒りのぶどう』;『風と共に去りぬ』 ほか)

著者等紹介

深代惇郎[フカシロジュンロウ]
1929年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。53年朝日新聞社入社。ロンドン、ニューヨーク各特派員、東京本部社会部次長、ヨーロッパ総局長などを経て、73年に論説委員となる。同年2月15日から75年11月11日に入院するまでの間、朝日新聞1面のコラム「天声人語」を執筆した。同年12月17日に急性骨髄性白血病のため死去。享年46(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobody

10
リスペクトし続けるには、その人を知り過ぎてはならぬのだろうか。それとも昔は純真素朴に読んでいたのか、あるいは私の読み方が汚れてしまったのか。これまでの読書で積もった澱を払おうとただ付き合ってやる必要のない文章を読みたかっただけなのに、波線どころか「?」マーク、果ては日本一の名文家と看做した深代の文章に「文」マーク(文として問題あり)を書き入れることになろうとは。一つだけいえるのは、深代が理解されない病(別名小林秀雄病)に罹っていることである。朝日による規定と彼の真の個性(真の文才)との関係はどうだったか。2022/01/07

とんこつ

3
深代惇郎について何も知らずに読み始めたのだが、削ぎ落とされた文章(これは新聞で書き続けていたのが大きいのではないかという気がした)と、客観的な鋭い目線のなかに浮かび上がる氏の深い情が、とても印象に残った。自分の文体を持っている人はかっこいいなあと素直に思う。本書には、世界文学についての氏のエッセイも収められていて、その一つが僕もかつて愛読した『チボー家の人々』だったのが嬉しかった。現実と虚構を行き交う書評は芸術的とも言えるほどに完成度が高く、重層的に文(章)の美しさを味わえる贅沢な読書体験だった。2018/12/21

aki

0
国際情勢はもちろん当時のものだが、50年前に書かれた日本人の性、志す価値観に「令和現在との変わらなさ」も感じられて、興味深く嬉しいような気持ち。ぷりずむの「高密度社会に生きる」の可笑しさよ。ジョークの差し込み方がいきいきとしたニヒルさで好きな文章。深代さんのウィットを食らいまくった。2025/03/03

mori

0
朝日新聞にて名記者として活躍された深代惇郎氏が記したコラムをまとめた一冊。 言葉のつながりがきれいだと感じた。 1970年代前後の日本や海外の雰囲気も感じることができた。2021/10/09

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