朝日文庫<br> シリアの真実―テレビ・新聞が決して報道しない

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朝日文庫
シリアの真実―テレビ・新聞が決して報道しない

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  • サイズ 文庫判/ページ数 379p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022618566
  • NDC分類 312.282
  • Cコード C0136

出版社内容情報

「イスラム国」問題を契機として、中東は大きなターニングポイントを迎えている。欧米・日本メディアが報道しないシリアの"真実"とは何か? シリア問題の変遷、宗教対立、アラブ諸国の戦略など、激動の最新情勢を元在シリア大使が解説!

内容説明

「イスラム国」問題を契機として、中東はターニングポイントを迎えている。欧米・日本メディアが決して報道しない、シリアの「真実」とは何か。混迷を深めるシリア問題の変遷、シーア派・スンニ派の宗教対立、アラブ諸国の戦略など、激動の最新情勢を、元在シリア大使が解説!

目次

第1章 シリア情勢、混沌のはじまり(2010年代、アラブ世界に起きた地殻変動;民衆蜂起第1幕―シリア全土に広がる抵抗のデモ ほか)
第2章 「イスラム国」の台頭、未曾有のシリア危機(民衆蜂起第4幕―反転攻勢に出る政府;「イスラム国」の台頭と退潮)
第3章 反体制派、それぞれの思惑(シリア国民連合―欧米諸国が認めたシリア国民を代表する団体;自由シリア軍―欧米諸国の支援と期待を背負うのだが… ほか)
第4章 宗教・宗派対立の真実(スンニー派とシーア派;スンニー派シリア人―割を食わされた人々 ほか)
第5章 アラブ世界をめぐる関係諸国の戦略(ロシア―シリア政府を支援する大国;イラン―シーア派としてではなく、実利で動く仲 ほか)

著者等紹介

国枝昌樹[クニエダマサキ]
1946年神奈川県生まれ。1970年、一橋大学経済学部卒業後、外務省入省。1978年在エジプト日本国大使館一等書記官、1989年在イラク日本国大使館参事官、1991年在ヨルダン日本国大使館参事官、ジュネーブ軍縮会議日本政府代表部公使。在ベルギー日本国大使館公使、在ベトナム・ホーチミン市総領事を経て、2002年在カメルーン特命全権大使に就任(チャド特命全権大使兼中央アフリカ共和国特命全権大使を併任)。2006年在シリア特命全権大使に就任、2010年退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スー

19
96アラウィー派はシーア派の分派と思っていたら、これはアサド政権になってからの事でそれまでは異端と差別されていた。シリアではアラウィー派とシーア派との交流は殆どなくアラウィー派とスンニ派は婚姻等で結び付きがあるがスンニ派は有力な地位をアラウィー派に奪われたという思いもあり複雑な関係。アサド政権はアラウィー派政権ではなくスンニ派やキリスト教も重要な地位にいる世俗政権。イランはイスラエルと対立するシリアが必要なのでアサドを支援している。声ある者は幸いなりアサド政権は発表を控えた為に声の大きい反政府側寄りの2019/06/29

しーふぉ

19
まず著者の主張にあるのはマスコミは欧米の考えに沿った報道ばかりだということ。どちらかと言うとこの人はアサド政権寄りの考えを持っているよう。実際のところは分からず、読んでも真実は分からない。スンニ派とシーア派の違いやヌスラ戦線やヒズボラ、ISなど独特のイスラム世界を少しは理解出来ただろうか…2019/06/28

Francis

9
タイトルに惹かれて購入。タイトルに偽りなし。報道機関が報じないシリアの最新情報を得ることが出来る。著者は親シリア政府なので、その辺りを考慮して読んだ方が良いとは思うのだが、報道機関やfacebook,YOUTUBEなどのsnsが報じる内容があまり信用できないらしいことがわかる。バシャール・アサド現シリア大統領率いるシリア政府の政策も案外まともなものだったようで、シリア内戦とは一体何なのだろうか?と強い疑問を押さえることが出来なくなった。改めてシリアの事をもっと勉強した方が良いと思った。2016/04/28

うえ

5
元シリア大使の本。著者は親シリア政府だが、大使によく発生する相手国の利益重視タイプか。ロシアとシリアのスポークスマンの見解、と考えれば得られない情報もないわけではない。アサド大統領は極めて精力的に正しい政治をしようとしているが、軍や政府の人間が気ままに国民を傷つけるために200万人が逃げ出し、重要な人物は他国にかどわかされたから亡命したのだ、みたいな。2016/07/14

YT

1
保育園の本棚にあったので。筆者は元外務省シリア駐在員。2011年から2016年頭までのシリア情勢の変遷がかなり詳しく書かれている。報道ではシリアは独裁者アサド大統領が国連や米国相手に毒ガスやサリンを使ってやりたい放題のように聞こえるが、実際はかなり違う。アサド大統領は独裁政権だがイスラム教の各宗派が平等に扱われ、情勢は周辺中東諸国に比べてかなり落ち着いていたし、サリンは反体制派が使った可能性もある。中東、イスラエルなど周辺国の思惑にシリア国民が巻き込まれている。ニュースを見る上での基礎知識になる。良著。2018/02/06

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