出版社内容情報
【社会科学/社会】戦後25年間、部落解放同盟長野県連合会書記長として500件に及ぶ差別事件に取り組んできた著者が、差別の淵源を明らかにし、差別に立ち向かう術を探る。力強く心豊かに生きた人々の姿から、差別の不毛と人間の真の価値を考える。
内容説明
戦後25年間、部落解放同盟長野県連合会書記長として多数の差別事件に取り組んできた著者が、差別の淵源を明らかにし、立ち向かう術を探る。部落の人々の暮らしや言葉を伝え、力強く心豊かに生きた先人の姿から、差別の不毛と人間の真の価値を考える。
目次
第1章 部落差別とは何か(五百の差別事件から;M子さんへの提言;差別の諸相)
第2章 むらの生活(なぜ知るべきなのか;言葉;人情・愛情;労働;衣類;食べ物)
第3章 むらと宗教(むらと仏教;差別戒名とは何か;むらと神社)
第4章 むらと一茶(小林一茶という人;一茶以外の人びとも)
著者等紹介
中山英一[ナカヤマエイイチ]
1926年長野県生まれ。NPO法人人権センターながの代表理事。東京で勉学の後、部落解放同盟長野県連合会書記長、長野県同和教育推進協議会事務局長、全国同和教育研究協議会常任委員などを歴任。各地で講演した。2010年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TOMTOM
3
タイトル通り、被差別部落の日々の暮らしや文化が描かれている。一番驚いたのが、お寺が思いっきり差別していたということ。仏教の教えなんてかんけーなし。仏門とかより、権力が大事っというのがよくよく伝わってきた。2014/08/11
栗きんとん
2
被差別部落は確かに地域差があり、中学の歴史で全国水平社で初めて知る人もいれば、いまだに結婚を反対されている人のいる地域もある。長野の被差別部落で生まれ育った筆者が、時には羨ましいほどの温かい仲間との交流や助け合い、胸を締め付けられるような学校でその差別やいじめ、「頼もしく、やさしくて、たくましくて、かしこかった母やん」のこと、そして寺による卑劣な差別戒名など、その暮らしを淡々と綴る。最後は教科書には載せられない一茶のえた村の句。いつまでもタブーにしていてはいけない。2020/06/30
補充兵
0
著者のパワーを感じた。2015/11/23
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