出版社内容情報
【自然科学/医学】核家族化、病院死100%で「死の予習」ができない国、日本。寿命という時間の捉え方、人はどのように死んでいくか、がんによる死の正体など、25年間2万人と向き合った医師がわかりやすく説く、「死」が怖くなくなる考え方。
内容説明
がんはなぜ苦しいのか?死はなぜ怖いのか?人はどのように死んでいくか?宇宙論、時間論、脳科学、宗教、哲学―さまざまな分野から「死」に迫り、25年間で2万人のがん患者を見てきた専門医が明快に説いた、「がんと死」の真実を知り、乗り越えるためのヒント。
目次
序 「死に支え」がない国、日本
1 私たちのカラダは星のかけら―宇宙の誕生と死
2 絶対時間と私の時間―「永遠」と「一瞬の人生」
3 進化の中で、「死」が生まれた―もともと、寿命などなかった
4 大脳が生んだ宗教―死を飼い慣らすために
5 死のプロセス―多細胞生物の死
間奏 私たちが死んだあとのこと
6 死の決定をめぐって
7 「がんによる死」の正体―がんの進化論
間奏 人はどのようにがんで亡くなっていくか
8 宗教なき時代の死の受容―何を怖がっているのか
著者等紹介
中川恵一[ナカガワケイイチ]
1960年東京都生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授、緩和ケア診療部長、85年東京大学医学部医学科卒業、同年東京大学医学部放射線医学教室入局。89年スイスポール・シェラー研究所に客員研究員として留学、93年東京大学医学部放射線医学教室助手、96年専任講師、2002年准教授。03年東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部長(兼任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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